松本賢一 (ミュージシャン)

松本 賢一

松本 賢一（まつもと けんいち、1979年12月20日生まれ）は、日本のベーシストであり、ラジオパーソナリティとしても活動しています。「まっちゃん」のニックネームで親しまれており、群馬県高崎市を故郷としています。血液型はO型で、射手座です。音楽活動以外では、大型自動二輪免許を所有するほどのバイク好きで、過去にはハーレーダビッドソンを愛車としていました。好物はドラゴンフルーツとのことです。

経歴

学生時代からロードオブメジャー結成まで

地元の学校で学び、1992年3月に高崎市立岩鼻小学校を、1995年3月に高崎市立高南中学校を卒業しました。その後、東京農業大学第二高等学校を経て、2002年3月に高崎経済大学経済学部を卒業しています。大学在学中は、「NO SMOKING」や「PRINCE ALBERT」といったバンドで音楽活動に取り組んでいました。

大学卒業の年である2002年、テレビ東京系列の番組『ハマラジャ』内で企画された「メジャー・デビューを目指す最強バンド結成」というプロジェクトにおいて、ベーシストとして抜擢されます。同年4月23日、この企画から生まれたロックバンド「ロードオブメジャー」が結成され、本格的に活動を開始しました。松本賢一はベーシストとしてだけでなく、バンドのリーダーも務めることになります。

ロードオブメジャーでの大成功

ロードオブメジャーは、結成からわずか数ヶ月後の2002年8月28日に、インディーズシングル『大切なもの』を新星堂限定でリリースしました。このシングルは「オリコン初登場50位に入ればメジャー・デビュー、入らなければ即解散」という厳しい条件が課されていましたが、結果的にミリオンセラーを達成し、19週連続でオリコントップ10入りという驚異的な記録を打ち立てます。この成功により、バンドはメジャーデビューへの扉を開きました。2003年には、シングル『雑走』、『僕らだけの歌』に加え、初のアルバム『ROAD OF MAJOR』をリリース。このアルバムは、インディーズバンドとしては史上初となるオリコン初登場1位を獲得するという快挙を成し遂げ、インディーズアーティストとしてミリオンセラーを達成する異例の存在となりました。

2004年には、NHK教育テレビで放送された人気アニメ『メジャー』の主題歌となったシングル『心絵』でエイベックスよりメジャーデビューを果たします。その後も精力的に作品を発表し、2005年には3枚のシングルと1枚のアルバム、2006年には2枚のシングルをリリースしました。これらの楽曲の中には、『さらば碧き面影』（アニメ『メジャー第2シリーズ』主題歌）や『ENERGY』（阪神タイガース戦MBSプロ野球中継テーマソング）といったタイアップ曲も含まれています。バンドは『HEY!HEY!HEY!』や『ミュージックステーション』など、多くの人気音楽番組にも出演し、その存在感を確立しました。

解散、そして新たな活動へ

2007年2月にはラストシングル『PLAY THE GAME』（アニメ『メジャー第3シリーズ』主題歌）を、3月にはベスト・アルバム『GOLDEN ROAD 〜BEST〜』をリリースし、同年7月にロードオブメジャーは解散しました。

バンド解散後、松本賢一は新たな活動を開始します。2007年にはアパレルブランド『PINEONE』を立ち上げました。さらに2008年には、シンガーソングライターManahを中心に結成されたクレイジーポップロックバンド『TAROCK』にベーシスト兼リーダーとして参加し、東京を拠点に全国各地でライブ活動を展開しました。2009年にはINAC神戸レオネッサの開会式で演奏する機会もありました。TAROCKには2017年のZepp Nambaでのライブを最後に脱退しています。

ソロ活動としては、ライブや様々なアーティストのサポートベーシストを務める傍ら、2013年1月には「音楽は人と人を繋ぐもの」というテーマを掲げ、自身の自主企画ライブイベント「マツケンナイト」をスタートさせました。この企画は、若手アーティストの育成・交流を目的としており、東京だけでなく名古屋、大阪、倉敷、広島、鳥取、地元群馬など、全国各地で定期的に開催されています。2018年には、有形文化財である前橋文化れんが蔵において、記念すべき100回目のマツケンナイトを開催しました。

教育分野でも、2014年に大阪スクールオブミュージック専門学校の特別講師に就任し、入学式などで講演を行っています。また、2016年には俳優の大平峻也とのユニット「Shoe3s(仮)」（シューズカッコカリ）を結成し、ベーシストとして2度の全国ツアーを成功させました。

ラジオパーソナリティとしても積極的に活動しており、2014年10月から2018年12月までまえばしCITYエフエムで『DREAM PUNCH RADIO』のメインパーソナリティを務め、番組連動ライブも開催するなど、地元群馬の活性化にも貢献しました。2015年から2017年にかけては、HiBiKi Radio Stationで複数の番組を担当しています。現在は、渋谷クロスFMにて『渋谷全力ドリーム』（2019年10月開始、毎月第2木曜日正午〜）と『【ZeZeHiHi Radio in 渋谷】』（2020年12月〜2021年11月）でメインパーソナリティを務めています。2018年には『DREAM PUNCH RADIO』で、2021年には【ZeZeHiHi Radio in 渋谷】で近藤信政氏との共演が実現しました。

また、出身小学校である岩鼻小学校の卒業イベントや、叡明高等学校の文化祭に招聘されて演奏を行うなど、故郷や教育機関との繋がりも大切にしています。

人物・活動スタイル

松本賢一は、ロードオブメジャー時代にインディーズアーティストの可能性を大きく広げる功績を残しました。解散後もその情熱は衰えることなく、現在はライブ活動、サポートベース、そしてラジオパーソナリティを活動の三本柱としています。特に、自主企画である「マツケンナイト」は、彼が音楽を通じて人々と繋がり、次世代のミュージシャンを育てる場として全国に展開されており、その継続的な取り組みは多くの注目を集めています。地元群馬への愛も深く、「DREAM PUNCH RADIO & LIVE」といった企画を通じて、地域を音楽で盛り上げる活動も積極的に行っています。多様な形で音楽に関わり続け、その経験や繋がりを広く共有している人物です。

主なラジオ番組

DREAM PUNCH RADIO（まえばしCITYエフエム、2014年10月 - 2018年12月）
で、何します?（HiBiKi Radio Station、2015年8月26日 - 2016年3月16日）
Tokyo Running Style（HiBiKi Radio Station、2016年4月6日 - 2017年4月19日）
渋谷全力ドリーム（渋谷クロスFM、2019年10月 - ）
* 【ZeZeHiHi Radio in 渋谷】（渋谷クロスFM、2020年12月 - 2021年11月）

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