松本隆 (野球)

松本 隆（まつもと たかし）

松本 隆氏は、1970年2月19日に山口県厚狭郡山陽町（現在の山陽小野田市）で生まれた日本の元プロ野球選手です。現役時代のポジションは捕手で、右投げ右打ちの選手でした。プロ野球引退後は、現在に至るまで長きにわたり、広島東洋カープのブルペン捕手として球団に貢献しています。

プロ入りまでの歩み

松本氏は、山口県立宇部商業高校で野球に打ち込み、高校時代は投手としてプレーしていました。卒業後、社会人野球チームの五大化学に入団。ここで、選手としての新たな道として捕手へのコンバートを経験します。このポジション変更は、彼のその後の野球キャリアにおいて重要な転機となりました。捕手として経験を積んだ後、プロ入りを目指すことになります。

プロ野球選手として

1990年秋に開催されたプロ野球ドラフト会議において、松本氏は広島東洋カープから6位指名を受け、プロ野球選手としての第一歩を踏み出しました。

1991年から1997年までの7シーズン、広島カープで現役生活を送りました。プロ入り1年目である1991年から早くも一軍の試合に出場する機会を得ましたが、チームの正捕手として定着するには至りませんでした。

しかし、二軍でのプレーでは、捕手としての出場はもちろんのこと、時には内野手としても起用されるなど、複数のポジションをこなせるユーティリティプレイヤーとしての側面も持ち合わせていました。これは、チーム状況に応じた多様な役割を担う準備であったと言えるでしょう。

プロ野球における記念すべき初出場は、1991年5月29日に行われた読売ジャイアンツとの一戦（広島市民球場での10回戦）でした。この試合の5回裏、代打として打席に立ち、プロの舞台に初めて立ちました。

現役引退、そしてブルペン捕手へ

1997年シーズンをもって、松本氏はプロ野球選手としての現役生活に区切りをつけました。しかし、野球界から離れることなく、広島東洋カープに残り、裏方としてチームを支える道を選びました。1998年からはブルペン捕手として球団に在籍し、現在もその役割を担っています。ブルペン捕手は、試合前や試合中にリリーフ投手が肩を作る際の相手を務め、投手の状態を把握し、投球練習をサポートする重要なポジションです。長年にわたる経験と知識をもって、チームの投手陣を支えています。

背番号の変遷

松本氏の背番号は、現役時代とブルペン捕手転向後で変更されています。

現役時代: 「58」 （1991年～1997年）
ブルペン捕手: 「97」（1998年～2002年） → 「110」（2003年～現在）

ブルペン捕手としては、当初「97」を背負い、その後「110」に変更され、現在に至るまでこの番号を使用しています。

詳細情報

プロ初出場: 1991年5月29日、対読売ジャイアンツ10回戦（広島市民球場）、5回裏に秋村謙宏の代打で出場
所属球団: 広島東洋カープ（1991年 - 1997年）
ポジション: 捕手（現役時代）
投打: 右投右打

松本氏は、選手として、そして裏方として、長年にわたり広島東洋カープという球団を支え続けている人物です。投手陣にとって欠かせない存在として、日々の練習や試合における重要な役割を果たしています。

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