松村謙三 (実業家)

松村 謙三（まつむら けんぞう）

松村謙三は、日本の実業家であり、その業績は多岐にわたります。1958年12月11日に大阪府で生まれた彼は、プリヴェ企業再生グループの代表取締役会長としての役割を担っています。さらに、大阪大学大学院法学研究科の客員教授や、アメリカのTabor Academy高校の理事、また経済同友会や経団連の審議委員としても活動しています。

略歴

1997年に、彼は「プリヴェチューリッヒ証券」を設立し、その後、同社を基に「プリヴェ企業再生グループ」を創立しました。2019年の時点で、彼の企業はプライベートエクイティ事業と広範な投資活動を展開しており、特に阪急電鉄や京成電鉄の筆頭株主として名を馳せています。これらの企業の影響力を背景に、松村氏は全国紙の一面や、著名な海外メディアにも取り上げられる存在となりました。

彼の手掛けた企業再生プロジェクトの中には、帝国ホテルの買収があります。これは米国の「ウォールストリートジャーナル」や英国の「フィナンシャル・タイムズ」などでも連日報道されたテーマであり、松村氏の財務戦略の一環でした。

松村氏は、プライベートエクイティ事業においても大きな成功を収めており、日産自動車関連の地域企業や、富士通、SBIホールディングス、タカラトミーなど、多数の企業を買収しています。特に、タカラトミーからはジャスダック上場企業を含む5社を手に入れるなど、その戦略的買収活動は注目を集めています。

アートコレクションへの情熱

また、松村氏は美術コレクターとしても知られており、絹谷幸二や藤田嗣治といった著名なアーティストの作品を収集しています。彼のコレクションの中には、梅田スカイビルにある「絹谷幸二 天空美術館」に貸与された500号の傑作『富嶽龍神飛翔』も含まれています。さらに、彼のコレクションは数多くの美術館に展示され、文化的貢献を果たしています。

松村氏は、日動画廊主催の公募展「昭和会展」の審査委員も務めており、新進アーティストを支援するための「松村謙三賞」を設立しました。この賞は、若手アーティストが注目されるための登竜門として位置づけられています。さらに、松村氏は清里駅前にある北澤美術館を譲り受け、現在はその開業に向けた準備を進めています。

まとめ

松村謙三氏の活動は、企業再生や文化の振興だけにとどまらず、教育や社会貢献にも広がっています。彼の功績は日本社会において、多くの人々に影響を与え続けています。

もう一度検索