松竹梅 (お笑い)

松竹梅について

松竹梅（しょうちくばい）は、日本のトリオコントグループであり、1985年に結成された。その活動は1992年まで続いたが、解散後もメンバーたちはそれぞれの道を歩んでいくことになる。

メンバー紹介

グループは主に以下の三人で構成されていた。

松みのる

リーダーであり、1945年に兵庫県で生まれる。本名は松下信幸で、コンビ「松みのる・杉ゆたか」として吉本興業で漫才師としてデビューした。彼は厳しい修業を経て、島田紳助・松本竜介と同じ時期に活動していたものの、漫才ブームには乗り切れなかった。2013年には生前葬を実施した。

梅村達也

大阪府出身で、本名は中村達也。相棒の松みのるから名付けられた芸名の通り、彼の影響を色濃く受けている。彼は熱心なプロレスファンであり、その情熱がユニークなコントスタイルに繋がっている。また、梅村はプロレス技「ストレッチ・プラム」を考案したというエピソードもある。

竹田倫克

同じく大阪出身で、本名は信田倫克。彼も師匠である松みのるから影響を受け、コンビ活動を通じてお笑いの世界に入り込んでいく。

結成と活動の経緯

松みのるは吉本興業を辞めた後、中村と信田と知り合い、1985年にトリオを結成した。彼らは「ルックスが重要」という考えを持ち、東京への進出を決意。日本テレビの「お笑いスター誕生!!」のオーディションに合格し、そこでの女装コントが大きな反響を呼ぶ。これによりグループは一躍注目を浴び、同番組で第3位を獲得した。

集中的な活動により、ウッチャンナンチャンと並ぶ人気者となった。しかし、芸能界には厳しい現実が待ち受けており、グループの方向性やマネージャーとのトラブルが影響し、1992年には解散を余儀なくされた。

解散後の活動

解散後、梅村と竹田は「ザ・ディスカス」を結成するが、数年後の1997年には解散し、竹田は芸能界を引退。梅村はピン芸人として活動を続けていたが、いずれも数年内に芸能界から姿を消していった。

一方、松みのるは裏方としてお笑いライブのプロデュースを行い、新たな事務所を設立するなどの活動を続けた。また、彼が主宰する「松稔お笑い塾」には後に著名な芸人も輩出されている。

メディア出演と受賞歴

松竹梅は多くのテレビ番組に登場し、特に「お笑いスター誕生!!」での成功は顕著であった。彼らはさらに「ABC漫才・落語新人コンクール」や「元祖どっきりカメラ」といった数々の人気番組に出演し、その名を広めていった。

彼らは1980年に文化庁芸術祭大衆芸能部門で優秀賞を受賞し、後の1985年には「お笑いスター誕生!!」で敢闘賞をはじめとした多くの賞を獲得した。その活躍から、松竹梅は日本のお笑い界に多大な影響を与えたトリオとなったと言える。

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