松輪サバ

松輪サバ：幻の黄金サバ

松輪サバは、神奈川県三浦市、相模湾に面した松輪漁港で水揚げされるマサバの特別なブランドです。豊後水道で育つ関サバと並び、その名を知られる高級サバとして、食通たちの間で珍重されています。

特徴

松輪サバの特徴は、何と言ってもその美しい魚体です。腹部はふっくらと張り出し、丸みを帯びたシルエットは、良質な脂がたっぷりと乗っている証。身は、その脂のりのために、まるで桜の花びらのように淡いピンク色を帯びており、一般的なマサバとは一線を画します。

漁獲方法と鮮度

松輪サバは、三浦沖で一本釣りによって丁寧に漁獲されます。漁獲の際に魚体に傷がつかないよう、細心の注意が払われています。また、水揚げ後は、人の手が極力触れないように、生かしたまま出荷直前まで大切に運びます。この徹底した管理体制によって、生食が可能になるほどの驚異的な鮮度が保たれているのです。生のサバを食せる地域は限られていますが、松輪サバはその例外として、その名を馳せています。

旬と希少性

松輪サバが最も脂が乗って美味しくなるのは、7月以降の時期です。しかし、その漁獲量は決して多くはなく、市場に出回る数も限られています。そのため、市場関係者の間では「黄金のサバ」とも呼ばれ、その希少性と価値が強調されています。実際に、魚屋で販売される際には、普通のマサバの10倍近い価格で取引されることも珍しくありません。

地域ブランドとしての認定

松輪サバは、その品質と地域への貢献が認められ、2006年10月27日に特許庁によって「地域ブランド」（地域団体商標）として認定されました。これは、松輪サバが特定の地域で生産され、その品質や特徴が地域の特性と結びついていることを公的に証明するものです。

メディアへの登場

松輪サバは、その美味しさから、様々なメディアにも取り上げられています。

美味しんぼ: 卓越した食に関する知識と舌を持つ主人公が、松輪サバの魅力に迫ります。
仮面ライダーカブト: 作中に登場し、その名が知られています。

終わりに

幻の高級サバ、松輪サバ。その美しい姿、とろけるような味わい、そして希少性。ぜひ一度、その極上の味を体験してみてはいかがでしょうか。

外部リンク

みうら漁業協同組合 松輪支所
松輪サバ　神奈川公式観光サイト

もう一度検索