板橋区立赤塚植物園

板橋区立赤塚植物園の紹介

東京都板橋区の赤塚に位置する赤塚植物園は、武蔵野の自然景観を受け継ぐ約1ヘクタールの広大な敷地を持つ植物園です。この施設は1981年に開園し、近隣には美術館や郷土資料館、東京都立赤塚公園といった施設があり、四季の変化を楽しみながら散策するのに最適な場所です。

植物園の構成

植物園は主に三つのエリアに分かれています。まず本園では、里山の樹木や日本の原風景に直結する農産種、そして野草が植えられています。園内の道を歩くことで、その季節に見合ったさまざまな植物を観賞することができます。特に、板橋区の花であるニリンソウが生息しており、訪れる人々を魅了しています。正面口から入ると、奥へと進むにつれて段々と高くなる敷地が広がり、ベンチが設けられたケヤキ広場へと続いています。

そのほかにも、バラ園、野草の道、武蔵野の木、香りの道、果樹園、針葉樹の森、日本庭園といった多様なエリアがあり、各地で風景が変わります。これらはすべて自然の中でリラックスしながら、様々な植物を見ることができる楽しさを提供しています。

万葉・薬用園

万葉・薬用園は1986年に開園したエリアで、日本の伝統的な植物と文化を深く学ぶことができる場所です。ここでは万葉集に登場する多くの植物が見られるほか、日本で自生している薬用植物も多数観賞可能です。訪れる際には、園内に設置された案内板から万葉集の歌を読みながら植物について学ぶ楽しみもあります。

農業園

2020年には、「農業園」が新たに開設され、特に子ども向けの農業体験の場として注力されています。農業に関心を持ってもらうために、参加者が直接農作業を体験しながら、自然とのつながりを深めることを目的としています。また、ポタジェと呼ばれる家庭菜園も整備され、デザイン性の高い空間で新しい発見ができるような工夫がされています。

ウェルカムセンター

ウェルカムセンターには、植物に関する専門書が揃った図書室があり、自由に閲覧することが可能です。ここでは、緑化教育指導員が常駐しており、植生の特性や育て方についての相談や質問にも対応しています。館内にはウォーターサーバーも設置されており、訪れた際には自由に利用できます。

施設の利用案内

赤塚植物園は常時開園しており、年末年始には休業します。入園は無料ですが、一部の施設は有料です。車椅子の貸出も行っており、多機能トイレや授乳室、救護室も完備されています。

最寄りの交通機関は、地下鉄三田線の高島平駅から徒歩8分、または東武東上線の成増駅、下赤塚駅、東武練馬駅から国際興業バスを利用することができます。さらに、駐車場も完備されていますが、大型車の利用はできません。

周辺の施設

赤塚植物園周辺には東京都立赤塚公園や板橋区郷土資料館、乗蓮寺（東京大仏あり）、松月院（高島秋帆記念碑あり）などがあります。これらの施設を訪れることで、自然や歴史についての理解が深まることでしょう。

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