成増駅(なりますえき)は、
東京都板橋区成増二丁目に位置する東武鉄道東上本線の駅です。駅番号はTJ 10で、東武
池袋駅管区の傘下にあり、駅長が配置されています。また、下赤塚駅を管理する役割も担っています。駅のすぐ近くには
東京メトロ有楽町線・副都心線の
地下鉄[[成増駅]]がありますが、両駅間での乗り換え案内は行われていません。
歴史
成増駅は
1914年(
大正3年)
5月1日に東上鉄道が開業した際に、
池袋駅から
田面沢駅間が開通したと同時に開業しました。その後、
1983年(
昭和58年)には南口に隣接する
国道254号の地下に、
帝都高速度交通営団(現在の東京メトロ)の有楽町線営団
成増駅(現・
地下鉄[[成増駅]])が開業しました。
1987年(
昭和62年)
8月24日までは、当駅と
地下鉄[[成増駅]]の間で乗り換え業務が行われていました。
2007年(平成19年)
4月27日には、駅で発車メロディの使用が開始されました。
2015年(平成27年)には駅改札前の店舗と南口の東武ストア跡地を一体的に再開発する工事が始まり、
2016年(平成28年)
3月25日には改札前と南口に商業施設「EQUiA
成増」がオープンしました。2021年(
令和3年)
10月15日をもって、定期券売り場の営業は終了しました。
2022年(
令和4年)には、
モスバーガー創業50周年を記念して、1号店に近い当駅の駅名看板が期間限定で「なりもす駅」と装飾されました。これは、
モスバーガーと東武鉄道のコラボレーション企画として実施されました。
駅構造
成増駅は島式ホーム2面4線の
地上駅で、
橋上駅舎を有しています。駅の南側は北側に比べて地形が低く、南口から見ると
地下駅のように見えます。1・3番線は待避線として使用され、主に当駅を始発・終点とする列車が利用します。和光市方面の下り線の外側には
引き上げ線があり、当駅で池袋行として折り返す列車が使用します。下り線からは1・2番線の両方に入線できますが、上り線へは3番線のみ入線できます。和光市方面から4番線へ入線する本線列車との同時進入が可能ですが、4番線はポイント通過が必要なため、上り通過列車は速度を落として通過します。
駅構内商業施設(EQUiA)
駅構内には商業施設「EQUiA
成増」があり、さまざまな店舗が出店しています。出店店舗の詳細については、EQUiA公式サイトをご確認ください。
利用状況
2023年度の1日平均
乗降人員は51,425人です。ピーク時には1日平均8万人程度の
乗降人員がありましたが、
地下鉄[[成増駅]]の開業などにより1993年度以降は減少傾向が続いており、2010年度には6万人を下回りました。現在では、急行や準急が通過する東武
練馬駅よりも利用者が少なくなっています。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通りです。
(表データは省略)
駅周辺
駅の南側には東上線と並行して
国道254号(
川越街道)が走っており、地下には
地下鉄[[成増駅]]があります。駅の西側には白子川が流れ、東埼橋が架かっています。かつてこの付近には
川越街道の白子宿がありました。
武蔵野台地と荒川低地の境界に位置し、白子川やその支流である百々向川(暗渠化)の影響で、駅周辺は起伏に富み、坂道が多くなっています。
この地域は、石成村の
名主であった田中家の17代目・田中左京成益が開拓したとされています(青蓮寺にある田中家の系図による)。
北口
駅前には最大7mの高低差があり、
1988年から計画的な街づくりが行われ、北口の再開発が進められました。第一次再開発では、駅前ロータリーや
バスターミナル、
西友と
成増地域センター(アクトホール)を核とする複合施設「ACT」が建設され、「ACT」と駅出入口を連絡する
ペデストリアンデッキが完成しました。第二次再開発では、
板橋区立
成増図書館、板橋
成増ヶ丘
郵便局、ハローワークプラザ
成増などが入居する複合施設「アリエス」が建設されました。「
成増北口通り商店街」は駅からやや離れた場所にあります。
主な周辺施設は以下の通りです。
赤塚三郵便局 - 南東約300m
東京都立赤塚公園、赤塚城跡、
板橋区立美術館、
板橋区立郷土資料館、
板橋区立赤塚溜池公園、乗蓮寺(東京大仏)、
板橋区立赤塚植物園 - 北東約1.5km
巣鴨信用金庫 成増支店 - ACT内
国際興業バス 成増駅北口案内所 - アリエス内
南口
南口側の商店街(「すきっぷ村」「すずらん通り」など)は、
地下鉄[[成増駅]]と当駅に挟まれたエリアにあり、多くの人が行き交い、早くから賑わっていました。
2000年代に入ってからは、古い商店の跡地に
飲食店や
ドラッグストアのチェーン店が多く進出しています。南口駅前の
緑屋跡地には、
2007年4月に商業施設「
成増プライム」がオープンしました。また、パチンコ店も多く出店しています。
主な周辺施設は以下の通りです。
地下鉄[[成増駅]] - 東京メトロ有楽町線・副都心線の駅
モスバーガー 成増店 - 1972年3月12日に開店した第一号店
成増名店街ビル - かつてダイエー成増店が入居。2019年12月に閉店。2024年3月13日にはMEGAドン・キホーテ成増店、同年4月27日にはコンサートホール(パチンコ店)がそれぞれオープン
板橋
成増郵便局
東京消防庁志村消防署 成増出張所
東京都立光が丘公園 - 南約1.2km
バス路線
駅の北口には
国際興業バスと
東武バスウエストの2社が、南口周辺には上記の2社に加えて
西武バスの
路線バスが発着しています。
北口
停留所名は「
成増駅北口」です。
南口
南口のバス停は以下の3箇所に分かれています。
南口ロータリー - 「成増駅南口」停留所
国道254号上、
成増交差点西側 - 「
成増町」停留所(
西武バス)、「
成増駅入口」停留所(
国際興業バス・
東武バスウエスト)
国道254号上、成増交差点東側(上り車線のみ) - 「地下鉄[[成増駅]]」停留所(西武バス)、「成増駅前」停留所(国際興業バス)
ここでは成増駅南口停留所のみを記述します。国道254号上の各バス停留所については、地下鉄[[成増駅]]#バス路線を参照してください。
隣の駅
東武鉄道
東上本線
■TJライナー・■川越特急・■快速急行:通過
■急行:池袋駅 (TJ 01) - 成増駅 (TJ 10) - 和光市駅 (TJ 11)
■準急:上板橋駅 (TJ 07) -
成増駅 (TJ 10) - 和光市駅 (TJ 11) (準急は当駅から先小川町方面は各駅に停車)
□普通:下赤塚駅 (TJ 09) - 成増駅 (TJ 10) - 和光市駅 (TJ 11)
脚注
注釈
(注釈は省略)
出典
東京都統計年鑑
東武鉄道の1日平均乗降人員
関連項目
日本の[[鉄道駅一覧]]
瀬尾公治 - 『涼風』『君のいる町』『風夏』の3作品で当駅周辺を舞台にした漫画を執筆。
外部リンク
成増駅(駅情報) - 東武鉄道