板櫃川

板櫃川（いたびつがわ）

板櫃川は、福岡県北九州市を流れる二級河川であり、板櫃川水系の本流です。この川は、豊かな自然と歴史を育み、地域の人々の生活に深く関わってきました。

地理

板櫃川は、北九州市の皿倉山を源としています。上流から中流域にかけては、かつて豊前国と筑前国の国境を形成していました。複数の支流と合流しながら関門海峡へと流れ込みます。主な支流としては、槻田川が挙げられます。

歴史

板櫃川は、歴史的にも重要な役割を果たしてきました。

740年: 藤原広嗣の乱において、この川の周辺で戦いが行われました。この戦いは、当時の政治情勢を大きく左右する出来事でした。
1927年: 上流部に河内貯水池が竣工しました。この貯水池は、地域の水資源を確保し、安定的な水の供給に貢献しています。
1953年6月: 昭和28年西日本水害が発生し、九州北部の河川がほぼ全て氾濫しました。板櫃川もこの水害で大きな被害を受けました。
2009年3月20日: 板櫃川水辺の楽校が国土交通省の「手づくり郷土賞」（一般部門）を受賞しました。この施設は、川と人々のふれあいを深め、水辺環境の保全に貢献しています。

板櫃川は、その歴史の中で、戦乱の舞台となったり、水害に見舞われたりしましたが、人々の生活を支え続けています。また、近年では、水辺環境の保全や活用にも力が入れられ、地域の人々にとってより身近な存在となっています。

外部リンク

* 北九州市公式サイト - 板櫃川

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