枇榔島

枇榔島（びろうじま）

概要

枇榔島は、日向灘に位置する無人島で、行政上は宮崎県東臼杵郡門川町に属しています。島名の由来は、かつて島に多く生えていたビロウ（枇榔）の木にちなんでいます。地元では、かつて美女が住んでいたという伝説から「美女島（びじょじま）」または「美女ヶ島（びじょがしま）」とも呼ばれています。

地形

島の地形は、海底火山の活動によって形成された柱状節理が特徴的な断崖絶壁となっています。この独特な地形は、自然の力強さを感じさせます。

生物

枇榔島は、絶好の釣り場として知られているだけでなく、国の天然記念物であるカンムリウミスズメの世界最大の繁殖地としても非常に有名です。この島には、カンムリウミスズメの他に、ウチヤマセンニュウやカラスバトなど、多くの野鳥が生息しています。また、周辺海域では時折クジラやイルカの姿も目撃されており、豊かな自然環境が保たれています。

自然保護と観光

枇榔島は、その全域が日豊海岸国定公園に指定されており、貴重な自然が保護されています。かつては観光事業の検討もされましたが、現在は手つかずの自然が残されています。周囲は約1.5kmで、島全体が自然の宝庫と言えるでしょう。

交通アクセス

枇榔島へは、門川町の庵川漁港から渡船を利用してアクセスできます。漁港から島までは約7kmの距離です。釣りやバードウォッチングなどを目的とした訪問者が訪れます。

その他

枇榔島は、その美しい自然と独特の景観から、訪れる人々を魅了しています。手つかずの自然が残るこの島は、今後もその価値が守られていくことが期待されます。

まとめ

枇榔島は、自然の造形美と豊かな生態系が共存する貴重な場所です。釣りやバードウォッチングの愛好家だけでなく、自然を愛するすべての人々にとって、魅力的なスポットと言えるでしょう。

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