林兼産業

林兼産業株式会社の概要

林兼産業株式会社は、山口県下関市に拠点を置く会社で、食品や飼料の製造・販売を主な事業としています。その主な製品には、魚肉ソーセージをはじめとする海産物加工品や、豚肉・鶏肉などの食肉加工品が含まれています。当社は、マルハニチロ（旧・大洋漁業）との深い関係が特徴的で、マルハニチロが展開する魚肉ソーセージは、林兼産業が供給しています。また、独自のブランドとして「霧島黒豚」として知られるハムなども展開しており、これは霧島連山の麓にある牧場および加工場に由来した命名です。以前は「キリシマハム」というブランド名でした。

また、飼料事業としては、養魚用や畜産用の飼料を手がけ、さらにはエラスチンなどの新素材を製造・販売しています。これらの素材は健康食品への応用が可能で、機能性表示食品の分野でも展開されています。地域経済の一翼を担う企業として、林兼産業は下関市において重要な存在感を示しています。

沿革

林兼産業の歴史は1941年に遡ります。山口県の缶詰製造業者たちが出資して設立された「山口県合同缶詰株式会社」がその始まりです。その後、1947年に「山口県缶詰株式会社」と改称、1950年には「日新缶詰株式会社」となり、最終的には1955年に現在の商号である「林兼産業株式会社」となります。1962年に東京証券取引所に上場し、1967年には上場市場が一部に昇格します。

1969年には養鶏・養豚事業を分社化し、林兼畜産株式会社（後のキリシマドリームファーム）を設立しました。1974年には柳川工場と唐津工場を分社化し、林兼缶詰株式会社を設立しました。2010年には大手マルハニチロ食品に子会社を売却し、現在も成長を続けています。2022年には東京証券取引所のスタンダード市場に移行し、さらなる更新を図りました。

工場と関連会社

林兼産業は、下関市を中心に複数の工場を展開しています。具体的には、下関第一および第二工場、下関飼料工場、長府工場、そして宮崎県都城市に位置する都城工場があります。さらに、連結子会社として、宮崎県都城市にある「キリシマドリームファーム」や湘南エリアで冷蔵業を行う「林兼冷蔵」が存在します。

スポーツ部門

かつては女子バレーボール部も存在し、1967年に第1回日本リーグにその名を刻みました。これにより、地域スポーツの発展にも寄与しました。

このように、林兼産業株式会社は地域に根ざした企業として、食品製造業を中心に幅広い事業を展開しており、今後の成長が期待される企業です。

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