林家久蔵

林家久蔵について

林家久蔵（はやしや きゅうぞう）は、東京都保谷市に生まれた落語家で、落語協会に所属しています。本名は木村朋幸です。1969年8月23日生まれで、彼の落語道は1988年に早稲田大学高等学院を卒業した後、1992年に初代林家木久蔵に入門するまでさかのぼります。彼の師匠は、テレビ番組『木久蔵の人情一本釣り』を持っていたことに影響を受けたと言われています。

経歴の歩み

林家久蔵は1991年に吉本新喜劇の東京オーディションに合格し、120人の中から選ばれるという幸運を掴んでいます。1995年11月に二ツ目に昇進し、徐々に落語界での名前を上げていきました。2004年には、落語協会の若手二ツ目ユニット「大江戸台風族」を結成し、CD『JUGEM』をリリース。このユニット活動を通じて、若手落語家たちの活躍の場を広げる活動も行っています。

2005年には北とぴあ若手落語家競演会奨励賞を受賞し、2006年3月には真打へ昇進します。この真打昇進は、柳家獅堂や柳家三三、六代目柳亭左龍、三代目柳家甚語楼といった名だたる落語家たちと一緒のもので、彼は師匠木久扇の最後の弟子でもあります。

2019年12月には西東京市のPR親善大使に任命され、地域のイベントなどに積極的に参加しています。

メディアでの活動

久蔵は、落語家としての活動にとどまらず、テレビやラジオでも多くの仕事をしてきました。2005年から2006年にかけて、全国の地方局で放送された『突〝激〟！ラーメン紀行』のリポーターや、ナレーターとして「感動！らーめんスタジアム」「グルメ珍遊記」「絶品！珍品！グルメ大爆笑！」などに登場しています。このように、様々なメディアでの活躍を通じて、落語の枠を超えた活動を展開しています。

趣味・生い立ち

彼の趣味として特筆すべきは弓道で、早稲田大学高等学院および大学の体育会の弓道部に所属していたことから、弓道の四段を取得しています。このため、名前の「久蔵」は弓道に由来していると彼は語っています。「剣道をやっていたら『けんぞう』、柔道だったら『じゅうぞう』にになっていた」と、ユーモラスにマクラを振ることもあります。

久蔵は学生時代に「ガッツ」というあだ名を持っており、この名はクラスメートからつけられたものです。非常に個性的なエピソードがあり、彼の人柄を垣間見ることができます。

著書

落語家としての活動だけでなく、彼は著作も手掛けており、2022年には『林家木久扇一門本 〜天下御免のお弟子たち〜』を出版しています。この本では、彼自身や師匠、弟子たちのエピソードが語られており、落語を愛する人々にとっては必見の一冊です。

まとめ

林家久蔵は、落語家としての活動だけでなく、様々なメディアでの活躍や地域貢献にも力を入れた人物です。多彩な経歴や個性的なキャラクターは、彼の魅力の一部と言えるでしょう。

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