林家彦いち

林家 彦いちについて

林家彦いち（はやしや ひこいち）は、1969年に鹿児島県で生まれた落語家で、現在は落語協会に所属しています。本名は安田修で、出囃子には「鞠と殿様」を使用し、紋は「光琳の蔦」となっています。彼はトヨタアートを経て、オフィス・トゥー・ワンとアンダーパレスと業務提携を結び、活動を広げています。

経歴

彦いちは、鹿児島県立加世田高等学校を卒業後、国士舘大学文学部で地理学を学ぶも中退し、1989年に初代林家木久蔵のもとで落語の世界に足を踏み入れました。彼は師匠の木久蔵のあだ名「きく兵衛」を前座名として名乗り、1993年には柳家喬太郎、入船亭扇辰と共に二ツ目昇進を果たし、その際に「林家彦いち」と改名しました。

2000年には北とぴあ落語大賞やNHK新人演芸大賞落語部門大賞を受賞し、2002年には真打に昇進しています。多くの受賞歴を持ち、特に2004年には彩の国落語大賞殊勲賞を受賞し、2007年にも同賞を獲得しました。2003年からは東京都立大学で非常勤講師も務めており、落語の枠を超えて教育にも関わっています。

人物

彦いちの特徴は、主に新作落語を得意とし、春風亭昇太、柳家喬太郎と共に「SWA（創作話芸アソシエーション）」を立ち上げた点です。彼は厳つい外見を持ちつつも、非常に優しい笑顔を見せることでも知られています。また、以前には「爆笑オンエアバトル」に参加し、落語家としては唯一のオンエアを獲得しています。

彦いちは旅行や冒険の模様を話すライブ活動も行っており、その時の体験を元にしたユーモラスなネタを披露しています。特にカナダのユーコン川やシルクロードを題材にしたネタは好評で、DVDとしても販売されています。

彼はまた、柔道や極真空手の経験があり、正拳突きでの板割りを得意とするなど、スポーツにも精通しています。現在はスネでのバット折りは封印しているものの、多様な才能を活かして活躍しています。さらに新型コロナウイルス感染拡大時には、弟子の支援としてマスクの制作を行い、インターネットで販売するなど、その行動力も魅力の一つです。

メディア活動

林家彦いちは、テレビやラジオでも多くの番組に出演しています。BS[[笑点]]や久米宏のラジオ番組にレギュラーとして出演し、幅広い世代のファンから支持を得ています。また、自らの出版物も多く、連載コラムが高校入試問題に採用された実績もあります。2020年以降は、師匠としての役割を果たしつつ、新作落語や執筆活動を通じて、さらなる創造に挑戦し続けています。

彼の活動の幅は広く、演目には古典落語から新作、自作まで多岐にわたります。弟子の育成にも力を入れ、落語界の次世代を支える存在としても注目されています。林家彦いちの独自のスタイルと多才な才能は、今後も多くのファンに愛され続けるでしょう。

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