林檎華憐歌

林檎華憐歌

『林檎華憐歌』（りんごかれんか）は、COOL&CREATEのアルバム『スペシャル俺たち!!!!』に収録された楽曲です。作詞・作曲・歌唱はビートまりおが担当しました。後に、彼の母親である尾崎順子が歌ったバージョンもCD化され、多くの人々に感動を与えました。

楽曲の背景

青森県弘前市出身のビートまりおが、望郷の念を込めて制作したこの曲は、故郷への深い愛情が込められています。歌詞には、弘前四大まつりの四季折々の情景や、青森の名産であるリンゴとその花がモチーフとして描かれ、離れて暮らす家族へのメッセージが綴られています。明るく軽快なテクノポップ（または和風ロック）の曲調に、三味線の音が効果的に使用されているのが特徴です。

東日本大震災や自身の祖母の死といった出来事をきっかけに、「故郷・家族」をテーマにした楽曲を初めて制作しました。

尾崎順子バージョン

ビートまりおの母、尾崎順子がこの曲を深く気に入り、「ぜひ歌いたい」と熱望したことから、息子の手によって動画が制作されました。撮影は、東京都内にあるビートまりおの自宅で行われました。

2012年1月29日にニコニコ動画に投稿された動画『母が「林檎華憐歌」歌いたかった。』は、大きな話題を呼びました。Yahoo!の映像トピックスに取り上げられたり、東奥日報に記事が掲載されたりするなど、瞬く間に広まっていきました。

その後、青森放送のラジオ番組やFMアップルウェーブでも紹介され、日本テレビ「ZIP!」では「青森のスーザン・ボイル」として紹介されるなど、メディアへの露出も増えていきました。

2012年4月29日には、ドワンゴ主催の「ニコニコ超パーティー in 幕張メッセ」で、観客約6000人を前に親子で熱唱し、大きな感動を呼びました。そして、2012年8月11日には、尾崎順子名義でCD『林檎華憐歌』が発売されました。

メディアでの紹介

CD発売後も、毎日新聞やTBS「ひるおび」、テレビ朝日「モーニングバード!」など、数多くのメディアで取り上げられました。日本テレビ「スター☆ドラフト会議」では、親子で出演し、母親が単独でこの曲を歌い、スカウトマンから高い評価を受けました。また、青森県内のローソンでもCDが取り扱われるようになりました。

その後

2013年1月25日のNHK総合「ドラクロワ」では、尾崎順子の人生がクローズアップされ、夫の事故や義母の死といった困難を乗り越え、この曲をきっかけに明るく生きる希望を取り戻したことが語られました。

2014年には、セガの音楽ゲーム「maimaiGreeNPLUS」に収録され、多くの人に親しまれています。2016年には、ビートまりおの結婚披露宴で、母と新郎新婦が共にステージで歌い、祝福しました。

『林檎華憐歌』は、故郷への想い、家族の絆、そして困難を乗り越える希望を描いた、心温まる楽曲として、多くの人々に愛されています。

もう一度検索