林田和孝

林田 和孝（はやしだ かずたか）の柔道人生

基本を学び、成長した柔道家

林田和孝は1951年8月12日に神奈川県横浜市に生まれ、柔道の世界に身を投じました。若かりし頃は横須賀学院高校に在学中に、渡辺道場の渡辺利一郎から基礎を徹底的に指導されました。この時期に彼の柔道に対する情熱と基盤が築かれ、後の活躍につながることになります。

東海大学へ進学すると、1964年の東京オリンピックで金メダルを獲得した猪熊功や、軽重量級世界チャンピオンの佐藤宣践といった偉大なコーチの指導を受けました。これらの経験が彼にさらなる影響を与え、技術の向上に寄与しました。

教員としての柔道の指導

卒業後、林田は茨城県の鉾田一高で教員としてキャリアをスタートさせます。1974年には茨城県代表として国体教員の部で優勝し、その実力を証明しました。1975年のインターハイでは、名将・山下泰裕が率いる東海大相模高校に敗れましたが、その悔しさをバネに翌年、同校に転任しました。

そこでの彼の指導は驚くべきもので、1977年には全日本教員柔道大会で優勝を果たします。そして1981年には、インターハイの団体戦で初の全国制覇を達成しました。さらに、彼の指導のもと、多くの選手たちがインターハイ、高校選手権、金鷲旗などで輝かしい結果を残しています。

名選手を育てる指導者として

1994年には、後にシドニーオリンピックで100 kg級の金メダリストとなる井上康生を指導することになりました。林田は、井上の練習熱心さに驚き、その姿勢を深く評価しました。彼は井上だけでなく、村田正夫、窪田茂、上水研一朗、羽賀龍之介、小泉翔太郎、桜庭大世といった著名な選手たちも育成しています。

2002年、林田はインターハイ後に監督職を教え子に譲り、総監督として新たな役割を担います。134高校の歴史の中で、2008年と2009年には、1986年および1987年以来となる高校団体3冠を2年連続で達成するなど、その業績は顕著です。

日本柔道の発展に貢献

また、林田は日本オリンピック委員会の強化スタッフや、全日本柔道連盟の男子強化委員にも名を連ねており、日本柔道の発展にも大きく貢献しています。2017年には国際武道大学の総監督に就任し、その後の2018年からは女子監督に就任しました。

まとめ

林田和孝の柔道の指導者としてのキャリアは、数多くの選手たちの成長を促し、また自身の果たすべき役割を果たし続けています。彼の残した成果は、後の世代の選手たちにも影響を与え続け、多くの人々に魅力的な柔道の世界を広げる役割を果たしています。その功績は、彼自身のフルキャリアを通じて色あせることはありません。

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