林直明

林直明のプロ野球キャリア

林直明（はやし なおあき、1924年5月22日生まれ）は、愛知県の出身で、主に投手として活躍した元プロ野球選手です。彼には同じくプロ野球選手である兄、林安夫がいます。彼の野球キャリアは、1950年代の日本のプロ野球界において重要な存在となりました。

学生時代からプロ入りまで

愛知県内にある一宮中学（現在の一宮高校）を卒業後、1946年に中部日本の監督である竹内愛一の声にかけられ、プロ野球界に入ることとなります。彼のデビュー戦は1946年4月29日のセネタース戦でしたが、この試合では驚くべきことに、先頭打者から5者連続で与四球を記録し、日本プロ野球の新記録を樹立。この試合は、最終的に中部日本が6対1で敗れた試合でもありました。

その後、林は石本秀一のもとでプレーし、1947年の国民リーグに参加。結城ブレーブスでのシーズンでは、夏季リーグで最多勝12勝、秋季リーグで8勝を挙げました。1948年には金星スターズに監督として参加し、その後に大陽ロビンスに移籍。同年は通算12勝を収め、名実ともに実力を示しました。

大洋ホエールズでの活躍

林は大洋ホエールズ球団が設立される際に、その一員として参加しました。1950年6月7日の広島戦では4回に登板し、7回には予期せぬ乱調を見せ、1イニングでの最多失点（当時）である10失点を記録しました。この試合での乱れは、特にサードがライナーを落球した後に起きたもので、記録に残る印象的な出来事となりました。

しかしながら、1951年には16勝を挙げて球団最多勝を達成。だが1952年8月24日の国鉄戦以降、勝利から遠ざかり、最終的には18連敗という当時の日本記録を打ち立ててしまいます。連敗を止めるきっかけとなったのは1954年8月15日の広島戦での勝利でしたが、この年の成績はわずか1勝にとどまったため、同年を最後に彼は現役を引退しました。

主な記録

林直明のプロ野球キャリアは、多くの記録によって特徴づけられています。特に注目すべきは、1946年4月29日に達成したイニングでの最多連続与四球5という日本記録です。また、1948年には同一年に2つの球団で勝利したことから、史上3人目の選手となりました。その後も1950年の広島戦でのゲーム最多失点14というセ・リーグ記録も残しています。

背番号

彼の背番号は、プロ入りから引退まで次のように変わりました：

• - 1946年：13
• - 1947年：12
• - 1948年〜1949年：16
• - 1950年〜1953年：19
• - 1954年：8

林直明のキャリアは、彼が残した数々の記録と共に、多くのファンに記憶され続けています。彼の投手としての才能や得られた経験は、後の世代の選手たちにも影響を与えることでしょう。

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