林省吾

林省吾（はやし しょうご）は、1947年3月30日に岡山県美作市で生まれた日本の自治官僚です。東京大学法学部を卒業後、1969年に自治省に入省しました。

地方自治の現場を長く経験し、静岡県と大阪府では総務部長を務めるなど、地方行政の中枢を担いました。その後、自治省（後の総務省）では、自治財政局長、消防庁長官などの要職を歴任。2005年には、自治官僚のトップである総務事務次官に就任しました。

林氏のキャリアは、地方自治制度の変遷と深く関わっています。自治省時代には、税務、財政、公営企業など幅広い分野を担当。特に、地方財政の専門家として、国と地方の関係や地方交付税制度などに精通しています。

総務事務次官退任後は、地域創造理事長として、地域活性化に尽力。市町村職員中央研修所学長としては、地方公務員の人材育成に貢献しました。また、民間企業では、はごろもフーズの監査役や取締役を務めるなど、幅広い分野で活躍しています。

2018年には、長年の地方自治への貢献が認められ、瑞宝重光章を受章しました。

主な経歴

1969年：自治省入省
1976年：外務省在サンフランシスコ日本国総領事館領事
1986年：静岡県教育委員会教育次長
1988年：静岡県総務部長
1991年：自治省税務局府県税課長
1992年：自治省財政局調整室長
1994年：大阪府総務部長
1995年：自治省財政局財政課長
1996年：自治省大臣官房審議官（公営企業担当）
1998年：自治省大臣官房審議官（税務担当）
1999年：自治省大臣官房審議官（財政担当）
2000年：自治省大臣官房総務審議官
2001年：総務省大臣官房総括審議官
2002年：総務省自治財政局長
2004年：消防庁長官
2005年：総務事務次官
2006年：退官、地域創造理事長
2012年：市町村職員中央研修所学長、はごろもフーズ監査役
2017年：地域総合整備財団会長
2018年：瑞宝重光章受章
* 2019年：はごろもフーズ取締役

林省吾は、自治官僚として地方自治の発展に尽力し、退官後も地域振興や人材育成に貢献し続けています。

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