果てなき航路

映画『果てなき航路』(1940)について

『果てなき航路』（The Long Voyage Home）は、1940年に公開されたアメリカ映画です。監督は巨匠ジョン・フォード、主演はジョン・ウェインが務めました。この映画は、ユージン・オニールの同名の戯曲を原作としており、船乗りたちの過酷な労働環境や、それぞれの故郷への想い、そして仲間との絆を描いた作品です。ビデオや再公開時には『果てなき船路』というタイトルが用いられることもあります。

ストーリー

物語は、第二次世界大戦前夜の暗い海を舞台に、貨物船グレンケアン号の乗組員たちの姿を追います。彼らは故郷を遠く離れ、危険な海を航海しながら、それぞれの過去や未来に思いを馳せます。酒に溺れる者、家族を恋しがる者、夢を追い求める者など、様々な背景を持つ男たちが、船という閉鎖された空間で生活を共にし、互いに支え合いながら生き抜いていきます。しかし、戦争の影は彼らにも忍び寄り、予期せぬ悲劇が彼らを襲います。

キャスト

オーレ・オルセン：ジョン・ウェイン（松宮五郎）
ドリスコル：トーマス・ミッチェル（塩見竜介）
スミッティ：イアン・ハンター（諏訪孝二）
ヤンク：ワード・ボンド
カーキー：バリー・フィッツジェラルド（勝田久）
キャプテン：ウィルフリッド・ローソン
フリーダ：ミルドレッド・ナトウィック
アクセル：ジョン・クォーレン
ドンキーマン：アーサー・シールズ
デービス：ジョー・ソーヤー
クリンプ：J・M・ケリガン

※括弧内は日本語吹替（放送日1968年10月14日 21:00-22:26 東京12ch『名画劇場』）

逸話

ジョン・ウェインは、数多くのジョン・フォード作品に出演していますが、自身が演じた役柄の中で最も好きな役は、本作のオルセン役だと語っています。彼の演技に対する情熱と、作品への深い愛情が伺えます。

作品の魅力

『果てなき航路』は、人間の普遍的な感情を描いた作品として、時代を超えて多くの人々に感動を与え続けています。ジョン・フォード監督の重厚な演出、ジョン・ウェインをはじめとする名優たちの演技、そしてユージン・オニールの原作が持つ力強いメッセージが、見事に融合した傑作と言えるでしょう。ぜひ一度、この感動的な物語に触れてみてください。

外部リンク

果てなき航路 - allcinema
果てなき航路 - KINENOTE
The Long Voyage Home - オールムービー（英語）
The Long Voyage Home - IMDb（英語）
果てなき航路 - TCM Movie Database（英語）
The Long Voyage Home - American Film Institute Catalog（英語）
The Long Voyage Home - Rotten Tomatoes（英語）

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