柏の葉公園総合競技場

千葉県立柏の葉公園総合競技場

千葉県立柏の葉公園総合競技場は、千葉県柏市の柏の葉公園内に位置する多目的施設であり、主に陸上競技や球技に利用されています。この施設は千葉県が所有し、指定管理者として財団法人千葉県まちづくり公社が運営しています。

概要

この競技場の位置する柏の葉公園は、1979年にアメリカ軍の通信所が日本に返還された後、その跡地に整備されたもので、周辺は流山市との市境に近いエリアです。施設は20,000人を収容する設計で、特にJリーグの柏レイソルがホームスタジアムとして使用することを想定して建設されました。しかし、運用実績としては、主に日立柏サッカー場のサブホームスタジアムとして知られています。

施設の特徴

競技場は日本[[陸上競技連盟]]に認定された第2種陸上競技場で、アーチ状の屋根を持つメインスタンドと、全面屋根のサイドおよびバックスタンドが設けられています。収容可能な座席は13,000席あり、両ゴール裏には立ち見エリアもあります。また、夜間でも利用が可能なように、照明設備が整っており、1,500ルクスの明るさを確保しています。2018年には、老朽化した得点掲示板が最新のLED大型映像装置に更新され、より観客にとって視認性の高い環境が整いました。

主な利用イベント

競技場では、NECグリーンロケッツ東葛のラグビー試合が行われるほか、全国高等学校サッカー選手権大会なども開催されています。2008年までは柏レイソルの試合も行われていましたが、その後はサブホームスタジアム扱いにとどまっています。2011年には、ちばぎんカップの初開催地点としても選ばれました。

柏レイソルのホーム問題

当初、柏の葉公園総合競技場は柏レイソルのメインホームスタジアムとして計画されていましたが、2009年以降は主となる試合は行われていません。理由として、アクセスの不便さや臨場感の不足、経済面の問題点が挙げられます。最寄りの柏駅からは比較的距離があり、特に江戸川台駅からのアクセスは不便でした。

また、陸上トラックが存在するため、選手と観客の距離が広がり、臨場感が感じられにくくなっていることも反対意見の一因です。さらに、スタジアムの運営にあたる千葉県に使用料を支払う必要があるため、経営面でも日立柏サッカー場より不利になります。

アクセス方法

競技場へは、つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅から徒歩約25分でアクセス可能です。または、柏駅からは東武バスでアクセスすることができ、試合開催日にはシャトルバスが運行されることもあります。駐車スペースも完備されており、多くの来場者が利用できます。

結論

千葉県立柏の葉公園総合競技場は、柏市の中心的施設として様々な競技イベントに利用されてきましたが、柏レイソルのホームスタジアム問題により、今後の利用方法には課題が残ります。地域活性化の観点からも、今後の運営方針や利用形態に注目が集まることでしょう。

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