柏屋 (福島県の和菓子製造販売)

株式会社柏屋：伝統と革新が織りなす和菓子の世界

株式会社柏屋は、福島県郡山市に本社を置く、創業嘉永5年（1852年）の老舗和菓子製造販売メーカーです。福島県を代表する和菓子屋として、日本三大饅頭の一つ「薄皮饅頭」は全国的にも有名です。

多彩な商品ラインナップ

柏屋の魅力は、薄皮饅頭だけではありません。「檸檬（れも）」、「トロア」、「胡桃」、「くるみゆべしもちずり」、「花ことば」など、長年愛され続ける定番商品に加え、ケーキやシュークリームといった洋菓子も製造販売しています。伝統的な和菓子の製法を大切にしながらも、時代に合わせた新しい味を追求する姿勢が、幅広い世代に支持されています。

顧客体験を重視した取り組み

一部店舗では、薄皮饅頭手づくり体験（要予約）を実施しており、実際に饅頭を作る楽しさを体験できます。また、柏屋本店では毎月1日に朝茶会を開催し、地域の人々との交流を深めています。毎年4月には、開成柏屋裏の萬寿神社で「まんじゅう祭り」を開催するなど、地域に根ざした活動も積極的に行っています。

文化活動への貢献

柏屋は、文化活動にも力を入れています。児童詩集「青い窓」の発行は、1958年から続く活動で、子供たちの豊かな感性を育む場を提供しています。

歴史

1852年：初代本名善兵衛が岩代国郡山宿中町本陣隣で創業。薄皮饅頭の製造を開始。
1888年：郡山駅前通に移転、薄皮饅頭の駅売りを開始。
1943年：戦時統制による企業整備令のため休業状態。
1948年：薄皮饅頭の製造販売を再開。
1952年：有限会社柏屋本店として法人設立。
1958年：児童詩集「青い窓」を創刊。
1963年：自動包あん機を導入。
1964年：柏屋製菓株式会社として改組・社名変更。
1974年：地上7階建ての本店ビル竣工。
1978年：株式会社薄皮饅頭柏屋に商号変更。
1986年：8.5水害により生産機能を停止。
1987年：開成柏屋が第6回福島県建築文化賞準賞受賞。
1992年：株式会社柏屋に商号変更。
2005年：「うすかわくんじゃんけん（初代うすかわくん）」が公式キャラクターとしてデビュー。
2011年：東日本大震災が発生、本店ビル損壊。
2014年：本店建物建替し、営業再開。
2016年：第1回日本三大まんじゅうサミットを開催。
2017年：「2代目うすかわくんJAPAN」が公式キャラクターとしてデビュー。

歴代当主

柏屋の当主は代々本名善兵衛を名乗り、200近くの家訓が伝わっています。

初代 本名善兵衛
2代目 本名善兵衛
3代目 本名善兵衛
4代目 本名善兵衛
5代目 本名善兵衛
6代目（予定） 本名創

自動包あん機の開発

4代目善兵衛は、手品の技術を応用して、餡を皮で包む機械のアイデアを発案し、1963年に世界初の自動包あん機が完成しました。

公式キャラクター「うすかわくん」

柏屋の公式キャラクター「うすかわくん」は、薄皮饅頭の形をした妖精の男の子です。ダンスが得意で、「うすかわまんじゅうのうた。」に合わせて踊っています。

日本三大まんじゅうサミット

柏屋は、「日本三大まんじゅうサミット」を主催し、大手まんぢゅうの大手饅頭伊部屋、志ほせ饅頭の塩瀬総本家と共に、和菓子の魅力を発信しています。

テレビ番組での紹介

柏屋は、テレビ東京「日経スペシャル カンブリア宮殿」で紹介され、その経営哲学や地域への貢献が紹介されました。

柏屋は、伝統を守りながらも、常に新しい挑戦を続ける企業です。その姿勢は、多くの人々に感動と喜びを与え、これからも福島の地から全国へ、和菓子の魅力を発信し続けるでしょう。

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