柏木集保

柏木集保 (かしわぎ しゅうほ)

柏木集保は1948年3月18日生まれの長野県小諸市出身の競馬評論家です。ペンネームの「集保」は、資料を集めて保つという意味を持ち、身長が高く、同業者からは「ジャンボ」という愛称で親しまれています。

来歴・人物

柏木は上田高等学校でハンドボールをしていた麻ついで、早稲田大学政治経済学部に進学します。その後、1973年に日刊競馬新聞社に入社し、そこから競馬予想家としてのキャリアが始まりました。1979年には福島開催での成功を果たし、メイン馬柱に名前が載るようになります。特に1980年の第82回天皇賞ではプリテイキャストの勝利を的中させ、一躍注目を浴びます。1984年からはメイン解説者を務め、現在は編集長として活動していますが、実際の編集作業は他の責任者が担っています。彼のコラム「編集長の競馬」は多くの競馬ファンに親しまれています。

他のメディアでも活躍しており、様々な競馬関連のコラムを寄稿したり、映像メディアやイベントにも出演しています。特に、井崎脩五郎と並んで関東競馬界の重要な意見者として知られています。また、加齢に伴い、2018年からは毎開催日の予想を引退し、メインレースの展望やコラムに専念するようになっています。

競馬予想のスタイル

彼の予想スタイルは、血統や過去の走破タイム、ペース配分などを考慮した多角的なアプローチを特徴としており、他の予想家に流されることなく独自の視点を貫いています。また、長距離戦や逆の短距離戦が得意で、一貫性のある予想を信条としています。同僚からは「しつこい」との評価も受けており、特定の馬に対して長期的に注目する姿勢が評価されています。

予想の実績

2000年から2019年の間に、特に重要な競馬レースでの予想実績は注目に値します。主なレースで本命にした馬や、単勝4番人気以上の馬に本命を打ち、1着を獲得した例は以下のとおりです。

• - 2001年天皇賞（春） - テイエムオペラオー（1番人気、単勝2.0倍）
• - 2002年天皇賞（春） - マンハッタンカフェ（2番人気、単勝2.9倍）
• - 2014年菊花賞 - トーホウジャッカル（3番人気、単勝6.9倍）

また、4番人気以下の馬に本命を打った結果、成功を収めた例もあります。

• - 2002年菊花賞 - ヒシミラクル（10番人気、単勝36.6倍）
• - 2002年ジャパンカップダート - イーグルカフェ（5番人気、単勝20.8倍）
• - 2004年スプリンターズステークス - カルストンライトオ（5番人気、単勝8.5倍）

これらの実績からも、彼の予想スタイルがいかに独特であるかを示しています。

メディア出演

柏木は1980年代から2010年代後半にかけて、テレビやラジオの競馬中継番組に頻繁に出演してきました。「中央競馬ワイド中継」や「中央競馬ハイライト」などで解説を行い、その後も「LIVE&REPORT 中央競馬中継」に参加しましたが、2019年には出演が終了しました。

特にメインレースでは情熱を持って解説し、推奨した馬が予想通りに勝った際には賞賛を送り、逆に期待はずれのレースには厳しい批評をすることもあります。それに加え、グリーンチャンネルの「トラックマンTV」やラジオNIKKEIの番組でも活動していました。

著書

柏木は数々の著書も残しており、競馬の基本から馬券作戦まで幅広くカバーしています。代表的な著書には、「集保の正攻法勝馬推理」や「競馬の基本から馬券作戦まで」などがあります。彼の豊富な経験と知識は、競馬ファンにとって貴重な情報源となっています。

柏木集保の競馬に対する情熱と独自の視点は、今後も多くのファンに支持され続けることでしょう。

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