柚木地域

柚木地域について

佐世保市の中北部に位置する柚木地域は、旧北松浦郡柚木村にあたり、山間部が大部分を占めています。相浦川の上流に位置し、冬には市街地に比べて気温が低く、路面凍結が見られることもあります。特に里美町では、5月から6月にかけて1000匹以上のホタルが飛び交う幻想的な光景を楽しむことができます。

地理

柚木地域は、相浦川の上流に位置する山間部です。地域内には、以下の山や河川、池などがあります。

• - 相浦川
• - 川谷貯水池
• - 郷美谷池
• - 隠居岳（標高670m）
• - 八天岳（標高707m）

町名

柚木村は、かつて「柚木」と「里美」の大字を冠した免の名称を用いていましたが、1958年に町名が設置され、大字、免、字は廃止されました。現在の町名は以下の通りです。

上柚木町

地域の北部に位置し、小塚岳トンネルを通じて世知原町へと繋がっています。柚木小学校や老人ホームなどの施設があり、小学校付近には墓地と西光寺があります。緩やかな斜面には水田が広がっており、中央部には江戸時代の溜池を改築した相当ダムがあります。ダム建設には米軍捕虜が動員され、慰霊碑が建てられています。

川谷町

地域の南部に位置し、相浦川が九郎戸ヶ倉山を迂回する急斜面地にあります。民家は少なく、川谷ダムを中心とした水道局の施設が主なものです。渇水時には、放棄された棚田が見えることもあります。

潜木町

地域の北東端に位置し、国見峠を越えて有田町、小塚岳を越えて世知原町に至ります。牟田川が急勾配になる地形のため、山林に覆われています。かつては西肥自動車のバス路線があり、バス利用者には馴染みのある地名でした。

小舟町

地域の西端に位置し、旧佐世村の赤木町に接しています。烏帽子岳山系の北麓に位置し、平地に乏しい台地状の地形です。聾学校が位置しており、緩やかな斜面には棚田や畑が広がっています。

里美町

地域の東部に位置し、有田町や三川内地域、早岐地域へと繋がっています。江戸時代に入植が始まった地域で、郷美谷堤によって棚田が開かれました。ブラックバスのゲリラ放流による漁場としても知られています。

下宇戸町

地域の南部に位置し、烏帽子岳から隠居岳にかけての山系の北側斜面に広がっています。緩やかな傾斜に棚田が発達しており、水田地帯となっています。かつては佐世保市交通局のバス路線がありましたが、現在は撤退しています。

高花町

地域の中央部に位置し、相浦川と牟田川の流域を分断する丘陵地にあります。県道と国道を結ぶ市道が整備され、交通量が多いです。市道沿いには水田が広がっていますが、大部分は山林です。

筒井町

地域の北部に位置し、世知原町との境にある稜線の南麓に広がっています。棚田と畑が広がる農村地帯ですが、佐世保大水害で土石流が発生した場所には砂防工事が施されています。

戸ヶ倉町

九郎戸ヶ倉山の山頂へ伸びる鞍部の北側に位置しています。高花町や里美町とは道路で繋がっていますが、川谷町とは交通路がありません。民家はまばらな山林地帯です。

柚木町

地域の中央部に位置し、相浦川、牟田川、転石川の合流点に平地があります。市役所柚木支所、柚木郵便局、柚木中学校などの公共施設が集まっており、住宅地や工場、店舗などが徐々に開発されています。

柚木元町

地域の西端に位置し、大野地域の松瀬町に接しています。相浦川沿いに工場や民家があり、山林が大部分を占めています。旧柚木線の廃線跡はサイクリングロードとして整備されています。

交通

柚木地域内には、現在営業している鉄道はありません。かつては国鉄柚木線がありましたが、1967年の水害で被害を受け、廃止されました。

バスは、西肥バスが国道498号経由と市道経由の2路線を運行しており、柚木バス停にはバス駐車場があります。

道路

• - 国道498号
• - 国見道路
• - 長崎県道53号柚木三川内線
• - 長崎県道54号栗木吉井線

施設

公共施設

• - 佐世保市役所柚木支所
• - 柚木地区公民館
• - 柚木郵便局
• - 佐世保市立八天荘
• - 児童養護施設若竹の家

教育機関

• - 佐世保市立柚木中学校
• - 佐世保市立柚木小学校
• - 長崎県立ろう学校佐世保分教室

その他

• - 藤山神社（フジの名所）
• - ながさき西海農業協同組合柚木支店

脚注

この情報は、佐世保市の柚木地域に関するものであり、地域の歴史、地理、交通、施設などについて解説しています。

関連項目

• - 佐世保市の地名

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