柳ジョージ&レイニーウッド

柳ジョージ&レイニーウッドは、日本のロック・R&Bバンドとして1970年代後半から1980年代初頭にかけて活躍しました。柳ジョージを中心に、上綱克彦、石井清登、ミッキー・ヤマモト、四ツ田ヨシヒロ、鈴木明男らがメンバーとして名を連ねています。

柳ジョージは、バンド結成以前から音楽活動を続けていましたが、なかなか日の目を見ない時期が長く続きました。1975年、広島のバンド「メイフラワー」をバックバンドとして従え、柳ジョージ&レイニーウッドを結成。結成当初は、アマチュアバンドを集めたコンサート「からすの羽根」を主催し、運営資金を捻出していました。横浜野外音楽堂などで開催されたこのコンサートは、当時の音楽シーンに新たな活力を与える試みとしても注目されました。

R&Bを基調としたブルースロックとも評される彼らの音楽性は、当時の日本の音楽シーンにおいては斬新であり、柳ジョージの情感豊かなボーカルと、上綱克彦や石井清登らによる質の高い楽曲が、多くの音楽ファンの心を掴みました。1978年には、セカンドアルバム『WEEPING IN THE RAIN』のタイトル曲が、テレビドラマ『死人狩り』のテーマソングに起用され、日本語詞に改められた「雨に泣いてる…」としてシングルカットされると、大ヒットを記録。バンドは一躍、トップバンドの仲間入りを果たしました。

その後も、「微笑の法則 〜スマイル・オン・ミー〜」など、資生堂のCMソングに起用された楽曲を含む1979年の4thアルバム『RAINY WOOD AVENUE』は、オリコンアルバムチャートで初登場1位を獲得するなど、ヒット曲を連発し、玄人受けする大人のロックバンドとしての地位を確立しました。

しかし、人気絶頂の最中、1981年暮れの日本武道館コンサートを最後に解散。柳ジョージはソロアーティストとして活動を続け、他のメンバーは「THE WOOD」というバンドを結成し活動しましたが、1983年に解散しました。

2005年4月には、横浜で1日限りの復活ライブが行われ、往年のファンを熱狂させました。さらに、2008年7月には、フジ・ロック・フェスティバルに出演し、再びその存在感を示しました。

柳ジョージ&レイニーウッドは、日本のロック・R&Bシーンに大きな足跡を残したバンドとして、今もなお多くの音楽ファンに愛され続けています。

メンバー
柳ジョージ：ボーカル・ギター
上綱克彦：ボーカル・キーボード、リーダー
石井清登：ボーカル・ギター
ミッキー・ヤマモト：ボーカル・ベース
四ツ田ヨシヒロ：ボーカル・ドラム
鈴木明男：ボーカル・サックス・フルート

ディスコグラフィー
シングル
アルバム
オリジナルアルバム
ライヴアルバム
ベストアルバム
映像作品
BOXセット
参加楽曲

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