柳井妃奈実(やない ひなみ)は、
1998年6月15日生まれの日本の
プロボクサーです。
大阪府堺市出身で、
真正ボクシングジムに所属しています。彼女は第5代日本女子
バンタム級王者として名を馳せています。
来歴
アマチュア時代
柳井は8歳から少林寺拳法を始め、次第にボクシングへと移行しました。中学校では、2年時に全国幼年大会で3回のRSC勝利を収め、3年時には後に東京オリンピックの金メダリストとなる
入江聖奈にKO負けを喫しました。名選手・
佐伯霞の影響で大阪学芸高校に進学。在学中には全日本女子選手権ジュニア部門の
バンタム級で連覇を達成しました。
大学進学後は
近畿大学に入学し、1年時には全日本女子選手権シニアのライト級決勝で世界選手権代表選手の藤野ちなせを破り、優勝を果たしました。2年時には世界選手権日本代表に選ばれるも初戦で敗退し、全日本女子選手権では再び連覇を成し遂げました。3年時には全日本女子選手権へ進出しますが、田中鈴華に敗れ、オリンピック出場の道が閉ざされました。直後の東京オリンピックテストイベントにも出場も、釘宮智子に判定負けを喫しました。
プロ時代
大学を卒業した2021年、柳井は真正ジムに入門し、4月24日に世界タイトルマッチで公開プロテストを行い、B級ライセンスを取得しました。12月18日には
大阪府立体育会館にて阿比留通子との試合でプロデビューを果たし、3-0の判定で勝利しました。
2022年5月28日、タイの
バンコクにて行われたノンタイトル戦でペットパイラットを相手にTKOで勝利し、海外初戦を成功させました。9月1日には
後楽園ホールで日本女子フライ級王座決定戦に挑みましたが、計量超過の影響で勝利してもタイトルは獲得できず、試合は0-3の判定負けとなりました。その結果、8月31日から6か月のライセンス停止処分を受けました。
再起戦では2023年3月18日に韓国・釜山で行ったチェ・ウンアとの試合で、ダウンを奪われながらも1-2の判定で敗れ、連敗となりましたが、2023年9月27日には
後楽園ホールでの試合で山下奈々と対戦し、2-1判定で勝利を収め、日本女子
バンタム級王座を獲得しました。
2024年6月14日、
後楽園ホールで行われた初防衛戦では1位の古川のどか選手と対戦し、1-0で引き分けとなり初防衛に成功しました。2024年10月22日付で日本王座を返上しました。
人物
柳井は4姉妹の3番目であり、2番目の姉は元モデルとして活動していました。
戦績
- - アマチュアボクシング:26戦 20勝(7RSC)6敗
- - プロボクシング:6戦 3勝(1KO)2敗 1分
タイトル
アマチュア
プロ
関連項目
外部リンク