佐伯霞

佐伯霞 (さえきかすみ)

概要

佐伯霞は1996年7月16日生まれの日本の女子プロボクサーで、大阪府大阪市此花区出身です。身長は154cmで、WBO女子世界ミニマム級王者として知られています。プロボクサーとしての活動の前にアマチュアボクシングで数々の実績を残しており、その経歴は非常に輝かしいものです。

来歴

アマチュア時代

彼女のボクシングキャリアは小学1年生の時に、父親と一緒にキックボクシングを始めたことから始まります。パンチ力を高めるためにボクシングにも取り組み、グリーンツダボクシングジムで才能を伸ばしました。中学1年生の時、ロンドンオリンピックに女子ボクシングが採用されると知り、本格的にボクシングに専念する決意を固めました。街のボクシングジム、ABCボクシングジムで練習を重ね、2011年にはトルコで開催された第1回世界女子ジュニア選手権の48kg級で金メダルを獲得します。この時の業績は、日本のアマチュアボクシングにおいて、特に中学生が達成した快挙として記憶されています。

また、2012年には全日本女子アマチュアボクシング選手権でライトフライ級に出場し、決勝戦で和田まどかを破り優勝を果たしました。2013年にはリベンジを果たすも、体重オーバーでの失格勝利となり、試練を迎えた時期でもありました。その後、近畿大学に進学後はリオデジャネイロオリンピックを目指しフライ級に転向しますが、2015年の全日本女子選手権で敗退するなどの苦しい時期を経験しました。さらに、2016年世界選手権でも初戦での敗退に終わり、2017年も4強で止まりました。

プロボクシングキャリア

強いプロ志向を持っていた彼女は、東京五輪を目指す気持ちが薄れていく中でプロ転向を決断し、2018年3月に真正ジムに入門しました。公開でのB級プロテストに合格後、5月には初のプロデビューを果たし、6回戦を経て勝利を収めました。その後も彼女は順調に勝ち星を積み重ね、特に2019年12月にはWBO女子世界ミニマム級王座を獲得することに成功しました。この試合はプロ4戦目での王座獲得となり、国内でも注目される記録的なものでした。しかし、同年にはその王座を返上することになりました。

人物

佐伯はプロボクサーとしてだけでなく、プライベートにおいても充実した生活を送っています。2019年に一般男性と結婚し、2020年には第一子も誕生しています。また、職場として日商エステムに入社し、働きながらボクシングに励んでいます。彼女のYouTubeチャンネルも開設しており、ファンとの距離を縮める存在となっています。

戦績

• - アマチュア戦績: 35勝9敗
• - プロボクシング戦績: 4戦4勝（3KO）

獲得タイトル

• - WBO女子アジア太平洋ミニマム級王座（防衛0=返上）
• - WBO女子世界ミニマム級王者（防衛0=返上）

まとめ

佐伯霞はそのアマチュア時代の活躍がプロでも評価され、数多くの戦績を誇る女子プロボクサーとなりました。彼女の今後の活躍が期待されます。

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