柳家㐂三郎

柳家 㐂三郎について

柳家㐂三郎（やなぎや きさぶろう）は、1979年6月14日生まれで、現在落語協会に所属する独特のスタイルを持つ落語家です。彼の出囃子は「牛若丸」であり、本名は塚本洋平です。彼は、落語の世界において特異な存在感を示しています。

経歴

柳家㐂三郎は、2002年に大正大学人間学部仏教学科を卒業した後、2005年に柳家さん喬に入門しました。弟子入りの際には、池袋演芸場のエレベーターで密室に二人きりになり、意を決して弟子志願をしたというエピソードもあります。

彼は2006年6月21日に前座に昇格し、前座名「小ぞう」として活動を始めました。その後、2009年6月21日に三遊亭歌扇、三遊亭粋歌、柳亭市江と共に二ツ目に昇進し、名前を「小太郎」と改名しました。

2021年3月の下席では、弁財亭和泉、柳亭燕三、九代目春風亭柳枝、三遊亭れん生と共に真打昇進し、「㐂三郎」と名乗ることとなりました。この昇進は、彼の落語家としての実力が公式に認められた証でもあります。

さらに、2022年3月には国立演芸場「花形演芸大賞」の銀賞を受賞し、注目を集めました。彼の活躍は、その年の12月に続き、2023年には同賞の金賞を獲得しました。そして、2025年には大賞受賞の期待も寄せられています。

芸歴

• - 2005年12月: 柳家さん喬に入門
• - 2006年6月: 前座昇進（前座名「小ぞう」）
• - 2009年6月: 二ツ目昇進（改名「小太郎」）
• - 2021年3月: 真打昇進（改名「㐂三郎」）

出演作品

柳家㐂三郎は、2022年に「二つ目物語」(林家しん平監督、クロスロード)にも出演しており、その際には森本亭まめ吉役を務めました。これにより、彼の演技力と演芸に対するアプローチが広く知られるようになっています。

著書

また、彼は著作も手掛けており、柳家さん喬一門本『世にも奇妙なお弟子たち』を共著しています。これは、彼とその師匠、さらには他の弟子たちとの関係や落語界の内幕を描いた一冊で、2021年1月に秀和システムから出版されました。この本は、落語ファンだけでなく、広く文芸に興味を持つ人々にとっても楽しめる内容となっています。

総括

柳家㐂三郎は、落語家としてのキャリアを着実に積んできた実力派の落語家です。彼のユニークな個性とパフォーマンスは、多くの観客に愛され続けています。今後も彼の活躍には目が離せません。

もう一度検索