柳家小ゑん

柳家 小ゑんについて

柳家小ゑん（やなぎや こえん）、本名は富田実（とみた みのる）は、1953年9月15日生まれの落語家です。東京都目黒区出身で、落語協会に所属しています。彼は、五代目柳家小さんに入門し、長いキャリアを積み重ねてきました。出囃子は「ぎっちょんちょん」で知られています。

経歴

小ゑんは都立玉川高校を卒業後、1975年に武蔵工業大学（現在は東京都市大学）工学部電子通信工学科に入学しましたが、間もなく中退し、2月11日に五代目柳家小さんの元で修業を開始しました。初めは「柳家みのる」と名乗り、12月には「みの助」と改名し、前座として活動を始めました。1979年5月には二ツ目に昇進し、「小ゑん」と名付けられました。1985年9月には真打に昇進し、落語家としての地位を確立しました。

演目

小ゑんの演目には、ユーモラスで魅力的なものが多く含まれています。代表的なものには、「ぐつぐつ」、「銀河の恋の物語」、「鉄の男」、「鉄千早」、「アキバぞめき」などがあります。特に、彼のオリジナル作「ぐつぐつ」は他の噺家にも広く演じられています。新作落語を中心に披露し、創作活動にも力を入れています。

受賞歴

小ゑんはその実力が認められ、いくつかの賞を受賞しています。1983年と1985年にはにっかん飛切落語会から努力賞を受け取り、1986年と1990年には国立劇場花形若手演芸大賞で銀賞を受賞しました。これらの受賞歴は、彼の実力と努力の証です。

人物

小ゑんは、創作落語や新作落語を多く演じる一方で、円丈や夢月亭清麿とともに、渋谷ジァン・ジァンで行われた「実験落語」にも参加していました。これにより、新たな落語のスタイルを提案し続けています。彼はまた、鉄道ファンおよび天文ファンとしても知られており、鉄道をテーマにした著書や落語会を開催しています。

また、雑俳という江戸の言葉遊びにも深い造詣があります。星空に関する活動も活発で、「星空川柳」を『天文ガイド』で連載しているほか、多くのプラネタリウムで「星空寄席」を行い、星空の解説も行っています。

小ゑんという名前は、小惑星にも名付けられており、宇宙と関わりのある活動が彼の特徴の一つです。学生時代には関根勤らと共に「目黒五人衆」を結成して活動もしていました。

出演作品

小ゑんはさまざまなメディアで表現活動を行っており、フジテレビの「花王名人劇場」や「お台場寄席DOUGA」などでその作品を披露してきました。彼の魅力的な語りと独特のスタイルは、多くのファンを引き寄せています。今後も、彼の活躍が期待されています。

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