柳瀬駅

柳瀬駅の概要

柳瀬駅（やなぜえき）は、山口県岩国市美川町四馬神に位置する、錦川鉄道の錦川清流線に属する駅です。1963年に国鉄岩日線の駅として開業し、旅客専用の無人駅として運営されています。この駅は長い歴史を持つものの、静かな環境の中で地域の交通を支える重要な役割を果たしています。

歴史

柳瀬駅は1963年10月1日に開業し、当初は日本国有鉄道（国鉄）の岩日線の一部として旅客のみを扱う無人駅でした。1987年4月1日には国鉄分割民営化が実施され、西日本旅客鉄道（JR西日本）がこの地域の鉄道運営を引き継ぎます。同年の7月25日には、錦川鉄道に移管され、現在に至ります。このような歴史的背景から、柳瀬駅は地域住民に愛される存在となっています。

駅構造

柳瀬駅は単式ホームを持つ地上駅で、ホームは一面一線だけのシンプルな設備です。ホームは岩国側に向かって右手、すなわち川側に設置されており、来駅する際にはその景色を楽しむことができます。残念ながら駅舎は存在せず、無人駅であるため、乗客はホーム上の待合所で待つことになります。また、トイレや売店（自動販売機を含む）は設けられていないため、訪問者は事前に必要なものを準備して来ることが望ましいです。出入り口は単式ホームの先端にのみ設けられており、アクセスは容易です。

駅周辺

駅の近くには川が流れ、対岸には国道187号が通っています。柳瀬駅からは架かる錦柳橋を利用することで対岸へ渡ることができ、周辺の交通アクセスにも優れています。この橋は視覚的にも魅力があり、多くの利用者がその景観を楽しむことができます。

駅周辺には地域のコミュニティ施設も点在しています。具体的には、柳瀬自治会館や夏宿自治会館、さらには真言宗醍醐派の夏宿山寳地院といった文化的な施設があります。これらの場所は、地域住民の集まりやイベントに利用されており、地元のコミュニティの核となっています。

バス路線

柳瀬駅のすぐ近くには、対岸の国道187号に向けて架かる錦柳橋があります。この橋を渡ると、右手に岩国市生活交通バスの「柳瀬橋」バス停があります。このバス停は駅から約150メートルの距離にあり、徒歩で約2分のアクセスです。

最新の情報によると、2017年12月時点でのこのバス停を利用する路線は以下の通りです。ただし、年末年始（12月31日から1月2日）は全便運休となりますので注意が必要です。

• - 錦中学校前 - 錦町駅 - 柳瀬橋 - 根笠駅前（ - 大正橋） - 小郷橋（毎日運行、水曜を除く）
• - 錦中央病院前 - 柳瀬橋 - 本郷口 - 広瀬橋 - 周防本郷（祝日を除く月〜金曜運行）
• - 西谷 - 柳瀬橋 - 本郷口 - 福田病院前（祝日を除く月・水曜運行）

隣接する駅

柳瀬駅の隣には河山駅があり、錦川清流線の一環として両駅が連携しています。地域住民にとって、これらの駅は日常の生活に密接に関連しており、交通の利便性を高めています。

柳瀬駅はその無人のシンプルな構造の中で、地域の特色を反映した存在として評価されています。訪れる人々にとって快適な交通手段を提供し、地域の繋がりを大切にする役割を担っています。

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