柳田幸三

柳田 幸三（やなぎだ こうぞう）について

柳田幸三氏は1945年生まれで、群馬県の出身です。東京大学法学部を卒業した後、司法界に身を投じ、裁判官として約15年間、主に民事裁判を担当しました。その後、法務省に約10年間出向し、重要な職務を歴任しました。特に、民事局の第四課長として、商事法や倒産法など、民事基本法の改正作業に多大な貢献を行いました。

簡単な経歴

1970年に東京大学法学部を卒業後、最高裁判所の司法研修所に入所し、1972年に司法修習を終えた後、大阪地方裁判所の判事補に任官しました。以来、最高裁判所事務総局民事局付きや東京地方裁判所判事など、様々な役職を歴任しました。

1987年には法務省に出向し、民事局第四課長や法務大臣官房参事官を歴任するなど、重要な法律事務に携わりました。また、司法試験や司法書士試験の考査委員としても活動していました。

1998年にはカンボジアの法整備支援に関する作業部会の委員に就任し、アジア地域における法整備の進展にも寄与しています。

主な職務と公職

柳田氏は、民事局の重要な役割を果たし、平成8年の民事訴訟法改正において主任参事官としての地位を確立しました。商業・法人登記や供託などの行政事務も所管し、これらは日本における商法の基盤を支える活動となりました。裁判所に戻ってからは長野地方裁判所長や大阪高等裁判所部総括判事、さらに東京高等裁判所の判事として多くの重要な案件を担当しました。

近年の活動

2010年に裁判官を退官した後は、2014年に第一東京弁護士会に登録し、二重橋法律事務所にオブカウンセルとして勤務しています。さらに、法整備に関連する国際的な支援活動に関わり続けており、特にカンボジアに対して法整備支援を続けている点が挙げられます。

受賞歴

柳田氏は2016年、春の叙勲において瑞宝重光章を受章し、その功績が認められました。

著作と共編書

柳田氏は多くの法律に関する著書や共編書に関わっており、例えば『新訂版 実務相談 株式会社法』や『新民事訴訟法の理論と実務』などがあります。これらは日本の法律実務において重要な参考書とされており、後進の育成にも寄与しています。

総括

柳田幸三氏は、法務の発展と司法制度の整備に寄与することで、日本における法の実務と理論の両面に影響を与えてきた重要な人物です。今後もその取り組みは、多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

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