柴五郎

柴五郎について

柴 五郎（しば ごろう、1860年6月21日 - 1945年12月13日）は、日本陸軍の大将であり、多くの重要な役職を歴任した軍人です。彼は会津藩出身で、陸軍士官学校旧3期の卒業生として知られています。柴は特に義和団事件や日露戦争において顕著な活躍を見せ、日本の軍歴における重要人物となりました。

生い立ちと初期の経歴

万延元年、会津藩の上士であった父の五男として生まれた柴は、会津戦争において家族を失うという悲劇的な経験をしました。戦後、家族は移住先として陸奥国斗南を選び、その後、陸軍幼年学校に入学し、陸軍軍人としての道を歩み始めます。1877年に陸軍士官学校に進み、1881年には砲兵少尉として任官されました。柴の同期には、後の元帥となる上原勇作や多くの大将がいます。

陸軍軍人としてのキャリア

柴は1881年から様々な役職を歴任し、特に参謀本部や陸軍教育に携わりました。日[[清戦争]]においては、陸軍少佐として大本営参謀を務め、戦後は正式に陸軍少佐に昇進しました。1869年には米西戦争の視察を命じられ、戦局を観戦、帰国後にはイギリス公使館附として勤務しました。

義和団事件での功績

1900年、義和団事件が勃発すると、柴は清国公使館附の駐在武官として赴任しました。彼は他国の武官らと協力し、約60日間にわたる籠城戦において、居留民を保護し、各国の篭城部隊の実質的な指揮官として名を馳せました。この際に彼のリーダーシップと戦術が評価され、様々な勲章が授与されました。また、柴はこの事件を通じて、欧米における最初の日本人指導者として広く知られることとなりました。

日露戦争と将官時代

日露戦争では、柴は野戦砲兵第十五連隊長として出征し、戦後の4月に功二級金鵄勲章を受章しました。彼はその後、迅速に昇進し、1914年に第12師団長として配属されました。将官としての彼は、様々な任務を遂行しながら自らの地位を固め、1921年には軍事参議官に就任し、陸軍の最高層に位置しました。

晩年と死

柴の晩年は、店舗において生涯を整理しつつ、戦後の混乱を見つめて過ごしましたが、彼は1945年に自決を図りました。後に、その怪我が元で病死し、享年85歳となりました。彼の墓所は会津若松市の恵倫寺に安置されています。

家族と影響

柴の兄である柴四朗（東海散士）をはじめ、家族は陸軍の中で活躍した人物を多く輩出しました。彼の子孫にも軍人が多く、彼の影響を受けた世代が続いています。

人物像

義和団事件時の奮闘や外交手腕、高い戦術眼は彼を特異な存在としました。また、柴は会津藩出身者として薩摩藩に対する強い感情を抱く一方、彼の功績や戦略が日本の陸軍において高く評価され続ける理由となっています。

彼の生涯は、明治時代の日本陸軍の変革と発展を象徴するものであり、今なお多くの人々に語り継がれています。

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