柴川林也

柴川 林也について

柴川林也（しばかわ りんや）は、1934年2月15日に北海道常呂郡野付牛町（現在の北見市）で生まれた日本の著名な経営学者です。2022年2月24日に88歳で逝去するまで、多くの学術的貢献を果たしました。彼は特に金融工学の分野での業績が評価されています。

学歴

柴川氏は、1952年に北海道北見柏陽高等学校を卒業し、その後、1956年に小樽商科大学の商学部を卒業しました。さらに1958年には一橋大学大学院商学研究科で修士課程を修了しました。彼は経済学の大家、古川栄一の弟子として知られるようになります。1980年には九州大学から経済学博士の学位を取得しました。

職歴

柴川氏は、1958年に東京経済大学経済学部で助手としてキャリアをスタートさせました。その後、コロンビア大学経営大学院に留学した後、1961年には東京経済大学の講師に就任し、1964年には助教授に昇格しました。1966年、古川栄一教授の紹介で青山学院大学経営学部の教授に就任し、その後は筑波大学社会工学系の教授もつとめました。1988年から1990年には同大学の社会工学系長や評議員を務めました。

1990年、彼は一橋大学商学部の教授となり、1997年には同大学を定年退官。その後は帝京大学経済学部環境ビジネス学科の教授に就任し、2000年には学部長兼学科長に選ばれました。また、2007年から上武大学大学院経営管理研究科長を務めるなど、教育界に多大なる影響を与えました。

学術的貢献

柴川氏は、1969年以降、日本学術振興会経営問題第108委員会の委員や委員長を務め、多くの学術団体で重要な役職を担いました。特に日本経営財務研究学会の会長や経済学会連合の理事などを歴任しました。また、1993年にはマサチューセッツ工科大学スローン経営大学院で客員研究員としても活躍し、1994年からは公認会計士第2次試験委員も務めました。

死去と遺族

柴川林也氏は、2022年2月24日午後5時2分に茨城県つくば市の病院で肺炎により逝去しました。その後、叙位として従四位が授与されました。

受賞歴

柴川氏は多くの受賞歴も持ち、特に1969年には日経・経済図書文化賞を受賞し、2013年には瑞宝中綬章が授与されています。彼の業績や貢献は、日本の経済学・経営学の分野に多大な影響を与えました。

主な著書と訳書

彼は、『投資決定論(現代企業財務シリーズ)』や『財務管理(経営学シリーズ5巻)』などの著書を持ち、さらに多くの共編著や翻訳書も発表しています。これらの著作物は、経営学や財務管理に関する重要な知識を広めるための基盤となっています。彼の研究は、今後の世代にとっても貴重な参考資料となることでしょう。

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