常呂郡

常呂郡の概要

常呂郡（ところぐん）は、北海道の北見国に属し、オホーツク総合振興局に位置する郡です。2024年7月31日時点での人口は11,694人、広さは約1,123.16平方キロメートル、人口密度は約10.4人/km²です。この郡は、訓子府町（くんねっぷちょう）、置戸町（おけとちょう）、佐呂間町（さろまち）の3つの町から成り立っています。

郡の歴史

常呂郡は1879年（明治12年）に行政区画として設立されました。当初の郡域は上記の3町に北見市を加えた広がりを持ちましたが、その後、隣接する紋別郡との境界変更が行われました。江戸時代には常呂郡の地域は西蝦夷地の一部として松前藩によって開発が進められ、後にはモンベツ場所に属しました。

江戸時代の後期、ロシアの南下政策に対抗するため、1828年にはこの地域が天領に指定されました。文政4年（1821年）に松前藩領に復帰したものの、安政2年には再び天領となり、さらに、6藩による分領支配により会津藩の領土となりました。そして、戊辰戦争の終結後の1869年、常呂郡が設置されました。

郡の発展

郡が発足した1879年から以降、地域内の行政区画は何度も変遷を経ます。1869年には国郡里制が実施され、北見国の一部として開拓使の管轄下に置かれました。その後、北海道の行政区画が再編にされる中で、さまざまな村が設立されていきました。

1879年、常呂郡の設立以降、郡役所が様々な支庁の下で運営され、次第に周辺の町村が町制施行や村制施行を行い、現在の町となっていきました。具体的には、明治42年（1909年）に野付牛村、生顔常村が合併して野付牛町が発足しました。さらに、1920年には置戸村の一部が分立し、訓子府村が設立されています。

その後も、地域の町村は次々と町制を施行し名称を変更し、1950年代には現在の常呂町や佐呂間町、訓子府町などに発展を遂げました。特に、1949年には佐呂間村から若佐村が分立して発足し、地元の歴史を築く一翼を担いました。

結論

常呂郡は、北海道の北見国における重要な地域であり、その歴史を紐解くと、日本の近代化とともに地域も変化してきたことがわかります。江戸時代の松前藩に始まり、明治以降の行政区画の再編によって、今日の町々が形成されてきました。地域住民はこの地に根付いた文化や風習を大切にしながら、未来を見据えた地域づくりを進めています。

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