柴野義広

柴野義広

柴野義広（しばの よしひろ、1846年11月30日 - 1924年7月1日）は、幕末の加賀藩士であり、後に大日本帝国陸軍の軍人として活躍しました。最終階級は陸軍中将。正四位勲一等功四級。

経歴

柴野義広は、加賀藩士・柴野忠盛の長男として生まれ、戊辰戦争では加賀藩の3番小隊に所属し、各地を転戦しました。明治維新後の1871年12月には陸軍少尉に任官し、砲兵中隊長、大隊長を歴任。

1888年6月には野砲兵第3連隊長に任命され、1890年11月には陸軍砲兵大佐に進級しました。日清戦争では連隊長として出征し、海城の攻防戦で苦戦を強いられました。

その後、野戦砲兵監を経て、1897年4月に陸軍少将に進級。1902年5月には陸軍中将に進級すると同時に予備役に編入されました。1904年4月には留守第10師団長を経て、1906年3月に後備役に編入され、1909年4月に退役。

柴野義広の墓所は、東京都府中市の[多磨霊園]にあります。

人物・エピソード

柴野義広は、戊辰戦争から日清戦争にかけて、激動の時代を軍人として生きました。加賀藩士としての武士道精神と、近代的な軍事知識を兼ね備えた人物であったと考えられます。日清戦争における海城の攻防戦での苦戦は、彼の軍人としての力量を示すエピソードと言えるでしょう。

参考文献

人事興信所 編『人事興信録 初版』人事興信所、1903年。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/779810。
外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。ISBN 4829500026。
* 福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。

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