柵原ふれあい鉱山公園

柵原ふれあい鉱山公園とは

岡山県久米郡美咲町吉ケ原に位置する柵原ふれあい鉱山公園（やなはらふれあいこうざんこうえん）は、鉄道や鉱山の歴史を楽しむことができる場所です。この公園は、1991年に廃止された同和鉱業片上鉄道の旧吉ヶ原駅を再利用して設立され、多くの貴重な資料や車両が展示されています。

歴史的背景

柵原鉱山は、日本においてかつて最大の硫化鉄鉱山として知られていました。この公園では、その歴史を知ることができる貴重な資料や高瀬舟、トロッコなどが展示されています。公園内には、かつての鉄道の車両も保存されており、鉄道ファンにも訪れる価値があります。

車両の展示と運行

この公園では、岡山県久米郡美咲町の協力により、同和鉱業片上鉄道で使用されていた12両の車両や坑内軌道用の3両が保存されています。動態保存されている車両には、ディーゼル機関車のDD13-551や気動車のキハ303、312、702などがあり、訪れる人々は実際にこれらの車両を見学することができます。また、旧吉ヶ原駅の駅長を務めるネコも有名で、2005年以来、初代のコトラから現在のホトフに引き継がれています。

イベントと見学会

毎月第一日曜日には、車両の乗車会や、柵原鉱山の坑道を利用した坑道農業の見学会が開催されていましたが、新型コロナウイルスの影響により、2020年2月を最後に休止しています。現況では再開の時期は未定ですが、事前予約により坑道農業の見学は可能となっています。

資料館の見どころ

公園内には2階建ての鉄筋の資料館があり、ここでは昭和の鉱山町の住宅や商店の様子を再現した展示、さらには鉱山の歴史に関する貴重な資料が展示されています。特に2階には、JR西日本から譲り受けた継電盤もあり、技術的な側面にも触れることができます。

利用案内とアクセス

現在の利用情報として、2022年6月の時点では、開館時間は午前9時から午後5時までとなっており、入館は午後4時30分までに限られています。休館日は月曜日と、12月28日から1月4日までで、入館料は大人520円、子供310円であり、小学生未満は無料です。また、団体割引や障害者割引も用意されています。

アクセス方法としては、津山駅から中鉄北部バスの「高下」行きに乗車し、「吉ヶ原」停留所で下車することで、公園に到着することができます。

まとめ

柵原ふれあい鉱山公園は、鉄道と鉱山の歴史を学べる貴重なスポットです。歴史的資料や保存車両を見学することで、過去の産業を知ることができるこの場所は、多くの方にとって魅力的な体験となることでしょう。特に、子供連れの家族や鉄道好きの方には特に楽しめる内容となっていますので、ぜひ訪れてみてください。

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