栃木県道32号栃木粕尾線

栃木県道32号栃木粕尾線について

栃木県道32号栃木粕尾線（とちぎけんどう32ごう とちぎかすおせん）は、栃木県内で栃木市から鹿沼市に至る主要地方道です。この道路は、栃木市街地から北西の方向に延びており、旧寺尾村と旧粕尾村を通過しながら、地域の重要な交通路として機能しています。

概要

栃木県道32号は、栃木市の新栃木駅入口交差点を起点としており、しばらくは比較的高規格の2車線道路が続きます。そこから栃木バイパスとの交差点までは、規模が広く整備された道となっており、その後は4車線の道路が続くため、快適な走行が可能です。しかし、栃木市内では大型ダンプなどの大型車両が多く走行しているため、十分な注意が必要です。

この道路は、鹿沼市の永野地区と粕尾地区の間に位置する大越路峠を越えますが、この峠は以前は交通の難所とされていました。しかし、2003年に大越路トンネルが開通したことで、旧道がその役割を終え、現在では峠に沿った道路の県道指定が解除されています。さらに、栃木市の尻内橋東から星野までの新しい道路も建設され、この沿線には石灰の生産企業が多く存在するため、トンネル建設や新道の整備が行われた背景があります。新道は2004年に開通し、トラックの通行をスムーズにし、環境への影響を軽減する役割を果たしています。

路線データ

この県道の起点は、栃木市の昭和町にあり、新栃木駅入口交差点で栃木県道3号宇都宮亀和田栃木線と栃木県道117号新栃木停車場線が交差しています。終点は鹿沼市下粕尾で、ここで栃木県道15号鹿沼足尾線と接続します。総延長は19.078 km（旧道区間を除く）、実際の延長は18.355 kmです。この道路は1962年に制定されたもので、当時から地域の重要な交通路となっています。

歴史

栃木県道32号は1993年に主要地方道に指定され、その重要性が認識されました。以後、道路の整備が進み、地域の交通網の一部として確固たる地位を築いています。

通称と地理

この県道には通称として「インター通り」や「鍋山街道」があり、道路沿いには新栃木駅や栃木市総合運動公園、東北自動車道の栃木ICなどが位置しています。通過する自治体としては、栃木市と鹿沼市があります。

交差する道路

この県道は、起点部分で栃木県道3号や栃木県道117号と交差し、その後、栃木県道309号、東北自動車道、国道293号など、様々な道路と接続します。これにより、地域間のアクセスが向上し、移動の利便性が一層高まっています。

栃木県道32号栃木粕尾線は、地域の交通に欠かせない大事な役割を持っており、さらなる整備が期待されています。

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