栄希和

栄 希和

栄 希和（さかえ きわ）は、1994年3月14日生まれの日本の元女子レスリング選手です。現在は、愛知県にある至学館大学のレスリング部でコーチを務めています。兵庫県神戸市で誕生し、その後、愛知県大府市で少年時代を過ごしました。

彼女は、レスリング界において非常に著名な両親を持つ家庭に育ちました。父親は、レスリング日本協会の強化本部長であり、多くのトップ選手を育てた至学館大学レスリング部監督の栄和人氏です。母親は、1992年の女子世界選手権57kg級で金メダルを獲得した坂本涼子氏。両親が離婚した後、一時期は母親の姓である坂本を名乗っていましたが、至学館大学への入学を機に、父親の栄姓に変更しました。

栄がレスリングを始めたのは、大府北中学校の2年生になってからのことでした。それ以前は、ブラスバンド部に所属し、音楽活動に励んでいました。しかし、レスリングの練習を開始すると、その才能はすぐに開花します。わずか3ヶ月後には、全国中学生レスリング選手権大会で3位に入賞。さらに翌年には、同じ大会で見事優勝を勝ち取り、その実力を示しました。

中学卒業後は、レスリングの強豪校として知られる至学館高等学校へ進学。高校を卒業後、至学館大学の健康科学部健康スポーツ科に進み、競技と学業に打ち込みました。大学4年次には、全日本選抜選手権の60kg級で栄冠を手にし、同年の9月には自身にとって初めてとなる世界選手権に出場するなど、学生トップ選手として活躍しました。

大学を卒業した2016年4月、株式会社ジェイテクトに入社し、社会人選手として競技を続けました。2020年には、長年の現役生活に区切りをつけ、選手としてのキャリアを終えました。現役引退後もジェイテクトに勤務しながら、母校である至学館大学のレスリング部コーチに就任し、後進の指導にあたる道を選びました。しかし、2021年3月31日をもって、ジェイテクトを退社しています。現在は至学館大学コーチとしてレスリング界に貢献しています。

栄希和が競技生活で記録した主な戦績は以下の通りです。

2013年3月 - ワールドカップ団体戦 3位
2013年6月 - アジアジュニア選手権59kg級 3位
2014年4月 - ジュニアクイーンズカップ63kg級 優勝
2014年6月 - 全日本学生選手権63kg級 優勝
2014年8月 - 世界ジュニア選手権63kg級 3位
2014年12月 - 全日本選手権60kg級 優勝
2015年6月 - 全日本選抜選手権60kg級 優勝
2016年6月 - 全日本選抜選手権63kg級 優勝

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