栄橋 (十日町市)

栄橋（さかえばし）

栄橋は、新潟県十日町市の信濃川に架かる全長402.6mの橋梁です。国道252号の一部を構成し、十日町市大字木落字前島と大字下条字桑原を結んでいます。

概要

形式: ポストテンションPC単純T桁橋11連
橋長: 402.6m
支間割: 11 × 36.6m
幅員: 6.0m
基礎: 井筒基礎
施工: オリエンタルコンクリート
着工: 1959年（昭和34年）10月30日
竣工: 1964年（昭和39年）11月
開通: 1964年（昭和39年）11月12日

歴史

栄橋の建設は、地元住民の長年の願いから実現しました。

1. 架橋運動の開始: 1952年（昭和27年）7月4日、橘村、上野村、下条村、仙田村、真人村の5村により信濃川架橋期成同盟会が結成され、架橋運動が始まりました。町村合併後もこの運動は川西町、十日町市、小千谷市へと引き継がれました。
2. 県議会での決定と着工: 1959年（昭和34年）7月23日、新潟県議会で信濃川架橋が正式に決定。同年10月30日に工事が開始されました。
3. 架橋位置の決定: 架橋位置については、上流案（三領 - 中条己字北原）と下流案（木落 - 下条字廿日城）の2つの案が浮上しましたが、最終的な決定は県に一任されました。詳細な調査の結果、地質や工事の安全性を考慮し、桑原の渡しの上流約200m、大字木落字前島 - 大字下条字桑原の地点に決定されました。
4. 工事の進捗と開通: 右岸の取り付け路から工事が始まり、総工費約1億7000万円をかけて1964年（昭和39年）11月12日に橋梁と取り付け道路が開通しました。右岸取り付け道路は延長600m、左岸取り付け道路は延長330mです。
5. 橋名の由来: 橋の名前は一般公募により決定され、当時の新潟県知事であった北村一男によって、弥栄に通じる「栄橋」と名付けられました。

栄橋は、長年の地元住民の願いが結実した橋であり、地域の交通の便を大きく向上させました。また、地域間の交流を促進し、地域経済の発展にも貢献しています。

関連情報

新潟県 十日町地域振興局 地域整備部 - 橋梁管理者
十日町市 とおかまち散歩道 橋のある風景
空から見た信濃川・魚野川 - 北陸地方整備局 信濃川河川事務所
信濃川 栄橋下流
信濃川 栄橋上流

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