栗ノ木峠

栗ノ木峠は、佐賀県西松浦郡有田町と長崎県佐世保市にまたがる場所に位置する峠です。かつては国道498号の旧道がこの峠を越えていましたが、1977年に国見トンネルが開通し、バイパスが整備されたことで、旧道は主要なルートとしての役割を終えました。

かつての国道498号旧道は、国見トンネルが有料道路だった時代には、その抜け道として利用されることが多くありました。しかし、道幅が狭く、特に長崎県側は急カーブや急勾配が連続する「酷道」として知られていました。対照的に、長崎県道54号栗木吉井線を通って旧世知原町方面へ向かうルートは、比較的道幅が広く、通りやすいとされています。

峠の頂上付近には湧水があり、この湧水は「国見の名水」として地元の人々に親しまれています。この水は、峠を訪れる人々にとって、ちょっとした癒しとなっています。

2007年11月30日に国見道路が無料開放されたことに伴い、佐賀県側の国道区間は閉鎖され、廃道となりました。そのため、現在では長崎県側からしか栗ノ木峠へアクセスすることができません。冬季には路面凍結や積雪により通行止めになることが多いため、訪れる際は事前に道路状況を確認し、注意が必要です。

栗ノ木峠は、その歴史的な背景や地形的な特徴から、ドライブやツーリングを楽しむ人々にとって、訪れる価値のある場所と言えるでしょう。しかし、道幅の狭さやカーブの多さから、安全運転を心がけることが重要です。また、自然豊かな環境は、四季折々の美しい風景を楽しむことができるスポットとしても魅力的です。

関連項目

* 日本の峠一覧

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