核不拡散・核軍縮に関する国際委員会

核不拡散・核軍縮に関する国際委員会

核不拡散・核軍縮に関する国際委員会（International Commission on Nuclear Non-proliferation and Disarmament、略称: ICNND）は、核兵器の廃絶を目指す国際機関として設立されています。この委員会は、核兵器が引き起こすさまざまなリスクを軽減することを目的に、核軍縮の方法を模索し、提言を行っています。特に、2020年に開催される核拡散防止条約の再検討会議に向けて、核兵器の削減や廃止に関する報告書の作成を行う予定です。

概要

IGCにおける活動の中心は、核兵器の拡散を防ぎ、同時に既存の核兵器の削減・廃止に向けた具体的な手順を提案することです。委員会の拠点はオーストラリアと日本に設置されており、双方の国の首都を基盤に活動しています。事務局はオーストラリアのキャンベラに位置し、オーストラリア外務貿易省の本部内に設立されています。一方、日本の東京事務所は外務省庁舎に位置しています。

組織とメンバー

ICNNDの共同議長には、オーストラリアの元外務貿易大臣ギャレス・エバンスと、日本の元外務大臣川口順子が就任しています。さらに、委員にはアメリカ合衆国の元国防長官ウィリアム・ペリーや、ドイツの連邦軍総監クラウス・ナウマンなど、各国で高名な政治家や軍人が名を連ねています。この委員会に加え、アドバイザリーボードも存在し、前アメリカ合衆国国務長官ヘンリー・キッシンジャーやジョージ・シュルツ、ロンドン大学キングス・カレッジの教授ローレンス・フリードマンといった専門家が意見を提供しています。

沿革

ICNNDの発足は、2008年6月に開催された日豪首脳会談に遡ります。この会談では、オーストラリアのケビン・ラッド首相が核兵器削減を目指す国際機関の設立を提案し、日本の福田康夫内閣総理大臣がこれを支持しました。この合意に基づき、両国は共同イニシアティブを策定し、核不拡散・核軍縮に関する国際委員会の設立に至ったのです。このように、日本とオーストラリアは核を持たない先進国として、共に核兵器廃絶を目指す取り組みを進めることになりました。

構成

ICNNDの構成メンバーは、国際政治や安全保障の分野で優れた経歴を持つ人物たちで編成されています。最近では、インドネシア出身のアリー・アラタスが亡くなったことを受けて、サストロハンドヨ・ウィルヨノが新たにメンバーに加わる形で委員会の体制が強化されています。

会議の実施

委員会は数回にわたり会議を開催しており、以下のような会合が行われています。

• - 第1回会合: 2008年10月
• - 第2回会合: 2009年2月
• - 中南米地域会合: 2009年5月
• - 北東アジア地域会合: 2009年5月
• - 第3回会合: 2009年6月
• - 第4回会合: 2009年10月

関連項目

• - 核拡散防止条約
• - 核兵器
• - 核兵器禁止条約

外部リンク

• - International Commission on Nuclear Non-proliferation and Disarmament - 公式サイト

このような国際的な枠組みを通じて、核兵器廃絶への第一歩を踏み出すことが期待されています。

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