根元歳三

根元歳三（ねもと としぞう）は、1974年1月10日生まれ、新潟県出身の日本の脚本家、小説家です。彼のキャリアは、映像制作への情熱から始まりました。

映像の世界へ

根元は映画監督を目指し、大阪芸術大学映像学科に進学しました。しかし、在学中にシナリオライターの道に進むことを決意。その後、スタジオOX（当時）の石平信司の紹介により、ゲームのシナリオを手掛けることとなり、業界での第一歩を踏み出しました。

アニメーション作品での活躍

根元は多くのアニメ作品で脚本を担当しています。1999年の『A.D.POLICE』を皮切りに、『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』、『GetBackers-奪還屋-』など、数々の人気作品に携わってきました。特に『今日からマ王!』シリーズや『東京魔人學園剣風帖 龍龍』では、シリーズ構成と脚本の両方を担当し、その才能を発揮しました。

2010年代に入ると、『デュラララ!!』、『GOSICK -ゴシック-』、『STEINS;GATE』といった話題作の脚本を手掛けました。また、『妖狐×僕SS』や『犬とハサミは使いよう』では、シリーズ構成としても活躍しています。

2016年には『マクロスΔ』でシリーズ構成と脚本を担当し、その独特な世界観とキャラクター描写が評価されました。

劇場アニメとOVA

劇場アニメでは、『トワノクオン』シリーズの構成と脚本を手掛けたほか、『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』や『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』といった作品の脚本も担当しています。

OVAでは、『キカイダー01 THE ANIMATION』の脚本を手掛けています。

Webアニメと特撮

近年では、Webアニメ『風都探偵』の脚本や『転生したらスライムだった件 コリウスの夢』のシリーズ構成を担当しています。

また、特撮作品では、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』の脚本協力から始まり、『ウルトラマンジード』、『ウルトラマンR/B|ウルトラマンR_B』、『ウルトラマンZ』など、数多くのウルトラマンシリーズの脚本を手掛けています。特に『ウルトラマンデッカー』では、シリーズ構成と脚本の両方を担当し、その手腕を発揮しました。

小説家としての活動

根元は脚本家としての活動だけでなく、小説家としても活動しています。自身がシリーズ構成・脚本を手掛けたアニメ作品『バクテン!!』を小説化し、青い鳥文庫から上下巻で刊行。また、『映画 バクテン!!』のノベライズも手掛けています。

近年の活動

2020年代に入ってからも、根元の活躍は目覚ましく、『裏世界ピクニック』、『ログ・ホライズン 円卓崩壊』、『スーパーカブ』、『バクテン!!』、『SCARLET NEXUS』などのシリーズ構成・脚本を担当しています。2024年には『メタリックルージュ』でシリーズ構成、『転生したらスライムだった件』第3期でシリーズ構成を担当しています。

根元歳三は、アニメ、劇場アニメ、特撮、小説と幅広い分野で活躍するクリエイターであり、その才能は今後も多くの作品で発揮されることでしょう。

主な作品リスト（一部）

テレビアニメ
A.D.POLICE（1999年、脚本）
サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER（2001年、脚本）
GetBackers-奪還屋-（2002年、脚本）
今日からマ王! シリーズ（2004年 - 2008年、脚本、シリーズ構成）
東京魔人學園剣風帖 龍龍（2007年、シリーズ構成・脚本）
デュラララ!! シリーズ（2010年 - 2016年、脚本）
STEINS;GATE（2011年、脚本）
妖狐×僕SS（2012年、シリーズ構成・脚本）
犬とハサミは使いよう（2013年、シリーズ構成・脚本）
ログ・ホライズン シリーズ（2013年 - 2021年、シリーズ構成・脚本）
マクロスΔ（2016年、シリーズ構成・脚本）
スーパーカブ（2021年、シリーズ構成・脚本）
バクテン!!（2021年、シリーズ構成・脚本）
SCARLET NEXUS（2021年、シリーズ構成・脚本）
転生したらスライムだった件（2024年、シリーズ構成）
劇場アニメ
トワノクオン シリーズ（2011年、シリーズ構成・脚本）
劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ（2018年、脚本）
機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島（2022年、脚本）
特撮
ウルトラマンジード（2017年、脚本）
ウルトラマンデッカー（2022年、シリーズ構成・脚本）
ウルトラマンブレーザー（2023年、脚本）

単行本
バクテン!!（2021年6月 - 7月 青い鳥文庫 上下巻）
* 映画 バクテン!! ノベライズ（2022年7月 講談社KK文庫）

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