根本寺 (佐渡市)

根本寺（こんぽんじ）

根本寺は、新潟県佐渡市新穂大野に位置する日蓮宗の本山です。この寺院は、霊蹟寺院として重要な役割を担っており、山号は塚原山とされています。

沿革

根本寺の歴史は古く、文永8年（1271年）に日蓮が三昧堂を開創したことが始まりとされています。この寺院は、永禄年間に日成によって三昧堂が正教寺として改名され、その後天正15年（1587年）には京都の妙覚寺の僧、日典によって開基され、妙覚寺の末寺となりました。元和元年（1615年）には、日衍がその地位を独立本山に昇格させました。

江戸時代には、寛文11年（1671年）に身延、池上、中山の三ヶ寺が輪番所となり、根本寺はその中心的な役割を果たしました。現在、寺に住むのは51世の竹中智英貫首で、彼は佐渡市の妙満寺から晋山してきました。平素は潮師法縁に属しています。

主な伽藍

根本寺にはいくつかの重要な伽藍があります。最も古い建物の一つである本堂は寛文12年（1672年）に建立され、今でも多くの参拝者に利用されています。祖師堂も重要な建物で、宝暦11年（1761年）に完成しています。さらに、庫裡は延宝7年（1679年）に建てられ、寺院の運営に欠かせない役割を果たしています。

旧末寺

日蓮宗の歴史において、1941年（昭和16年）に本末を解体したため現在では、根本寺を含む旧本山や旧末寺と呼ばれています。根本寺に関連するいくつかの旧末寺は以下の通りです。

• - 法栄山妙伝寺（福島県伊達市）
• - 東光山妙法寺（佐渡市両津湊）
• - 松崎山本行寺（佐渡市松ケ崎）
• - 妙栄山法泉寺（佐渡市相川下山之神町）
• - 光栄山瑞仙寺（佐渡市相川中寺町）
• - 覚鷲山法輪寺（佐渡市相川下寺町）

これらの寺院も、根本寺と同様に日蓮宗の教えを広める役割を果たしています。

交通アクセス

根本寺へのアクセスは、新潟交通佐渡南線「根本寺前」バス停から徒歩約3分の距離にあります。バスは県道65号沿いに停車しますので、非常に便利です。

周辺の魅力

根本寺の近くには新穂山王社があり、こちらも訪れるのに相応しい場所です。地域の観光スポットとしても知られており、多くの人々が訪れています。

外部リンク

• - 根本寺ホームページ
• - にいがた観光ナビ：根本寺 - 新潟県観光協会
• - 佐渡市公式観光情報サイト：根本寺

根本寺は、長い歴史と深い信仰が息づく場所であり、訪れる価値のある寺院です。静寂な環境の中で、心を落ち着かせるひと時を過ごすことができるでしょう。

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