格付け

格付けとは

格付け（かくづけ、英: rating）とは、対象となる物や人物の品質、価値、能力、実績、将来性などを評価し、それらを基に段階的な分類を行うことです。この分類はクラス分けやグループ分けを伴い、対象の位置づけを明確にする役割を果たします。

格付けは、金融、実務、飲食、ホテル、食品、スポーツ、映画、コンピュータゲームなど、多岐にわたる分野で活用されています。例えば、債券の信用度、企業の信用度、レストランの品質、肉の品質など、様々な対象に対して行われています。

ランキングとの違い

格付けと似た概念にランキングがありますが、両者には重要な違いがあります。ランキングは、対象を順位付けすることに主眼を置いており、必ずしもグループ分けを伴いません。一方、格付けは、対象を一定の基準に基づいてクラス分けし、それぞれのクラスが持つ意味合いを明確にすることが特徴です。

格付けの具体例

金融・実務

信用格付け：債券の質（信用度、回収可能性、利回りの妥当性など）を格付け機関が評価します。格付けは、AAAからDのように段階的に分類され、投資適格債とジャンク債を区別する基準となります。企業の信用度や、国や自治体の財政状況が格付けに影響を与えます。
企業の信用度格付け：企業信用調査会社が企業の信用度を評価します。日本では帝国データバンクが大きなシェアを持っています。
公共工事の入札格付け：入札業者の施工能力を評価し、AからEなどで判定します。これにより、不良業者や品質低下を防ぐ目的があります。

飲食店・ホテル・食品

飲食店の格付け：ミシュランガイドが世界的に有名で、星の数で評価します。星が多いほど格が高く、覆面調査員によって品質が評価されます。
ホテルの格付け：星の数（1から5）で評価され、星が多いほど高級ホテルであることを示します。5つ星ホテルは最高級、1つ星ホテルはエコノミーホテルとされています。
枝肉格付け：牛肉や豚肉などの品質を評価します。

スポーツ

番付：力士の能力を評価し、横綱から平幕まで順位付けします。
グレード制：競馬や競輪などの競走レベルを評価します。

映画・コンピューターゲーム

映画作品の格付け：大手の映画制作会社が巨額の費用をかけて制作した作品はブロックバスターと評価されます。
コンピュータゲームの格付け：AAAタイトルは、開発費や広告宣伝費が特に多額なゲームを指す非公式の格付けです。低予算で評価の低いゲームはバーゲンビンと呼ばれることがあります。

その他

ギネス世界記録：世界一の評価ですが、通常の格付けとは少し異なります。

関連情報

レイティング：格付けの英訳。
ランキング：順位付け。
鑑定：価値や品質を評価すること。
旅行ガイドブック：観光地の評価を掲載。
格付け板：2ちゃんねるの掲示板の一つ。
芸能人格付けチェック：テレビ番組。
格付けしあう女たち：テレビ番組の企画。

格付けは、私たちの生活の様々な側面で、品質や価値を判断するための重要な指標となっています。

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