桂ちきん

桂 ちきん

落語家であり、映画評論家としても活動する桂 ちきん師匠をご紹介します。本名を峯松 明生といい、1985年5月22日生まれ、大阪府松原市出身です。上方落語協会に所属し、吉本興業の一員として活動。近年は「よしもと奈良県住みます芸人」としても知られています。

演芸・映画への深い造詣

幼少期からお笑いの世界に強い興味を抱き、学生時代には古今東西の喜劇文化を徹底的に研究しました。その対象は幅広く、世界的なコメディアン（バスター・キートン、チャールズ・チャップリン、ハロルド・ロイドら）の無声映画やコメディから、日本の漫才師（砂川捨丸・中村春代、横山エンタツ・花菱アチャコ）、上方落語、戦前・戦後の寄席演芸、テレビのバラエティ番組まで、多岐にわたります。

特に映画に関する造詣は深く、自身を「映画評論家」と称します。多忙な中でも映画鑑賞は欠かさず、週に20本観ることも。古今東西の映画から得た知識は、落語家としての表現にも生かされています。公式ブログ「桂ちきんシアター」では、映画レビューやコラムを発信し、映画ファンからも支持されています。

落語家への道と師弟のエピソード

大学卒業後、お笑いへの情熱を胸に、2008年9月に上方落語界の大御所、桂きん枝師匠（現在の四代桂小文枝）にに入門。落語家としての道を歩み始めます。

入門にあたり芸名を決めます。当初は「謹賀新年」由来の「きんが」が検討されましたが、採用は見送られました。友人たちに相談すると「ちきん」「きんかん」が提案され、ユニークな響きの「ちきん」が選ばれました。

師匠きん枝師匠とは、個人的にも関わる出来事がありました。入門間もない2010年、師匠が第22回参議院議員通常選挙に出馬した際、選挙活動を応援。この経験を振り返り「もし師匠が当選していたら、政治秘書になっていたかもしれない」と語っています。

厳しい修行を経て、2012年1月に年季を明け、プロの落語家として活動を開始しました。

奈良県住みます芸人としての活動

落語家活動に加え、2018年からは吉本興業の「あなたの街に住みますプロジェクト」に参加。よしもと奈良県住みます芸人として活動しています。奈良県生駒市に移住し、地域に根差した活動を展開。

住みます芸人として、桂ちきん師匠は奈良県内のイベント出演やメディア出演を通じて、落語披露や司会、地域情報の発信など多角的に活動しています。地元の人々との交流を深めながら、奈良県の活性化に貢献しています。

多彩な顔を持つ噺家

桂ちきん師匠は、伝統的な落語を継承しつつ、映画評論家としての顔、そして地域に密着した住みます芸人としての顔を持ちます。古今東西のエンタメから得た知識と経験は、高座や表現に深みを与えています。これからも落語家として、奈良県の「顔」として、活躍が期待される噺家です。

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