桂わかば

上方落語家 桂わかば：関西学院大学卒業から米朝一門での活躍まで

桂わかばさんは、1964年6月9日、兵庫県西宮市に生まれました。本名は有田真次郎さん。西宮市立西宮東高等学校卒業後、関西学院大学に進学し、学業を修められます。

大学卒業後の1989年1月1日、実力派落語家として知られる二代目桂ざこばに入門。当初は「桂ざこね」という高座名が予定されていましたが、新年の挨拶で桂米朝師匠に相談したところ、「わかば」という名前に決定しました。まさに運命的な出会いと言えるでしょう。

同年5月には、箕面メイプルホールで行われた「ざこばの会」で初舞台を踏みます。その後、順調にキャリアを重ね、1993年7月からは、笑福亭瓶太、笑福亭銀瓶、桂文華、桂宗助ら同期入門の落語家たちと「はやかぶの会」を結成し、積極的に活動します。

1999年には一時、落語家としての活動を休止しますが、翌2000年には見事に復帰。その強い意志と落語への情熱がうかがえます。

桂わかばさんの多才ぶりは、落語のみにとどまりません。なんと剣道3段の腕前を持つなど、文武両道の才能の持ち主なのです。また、高校時代には、著名俳優である堤真一さんと同級生だったという興味深いエピソードも伝えられています。

師匠である桂ざこばさんが出演していた番組「らくごのご」にも、お題取りとして出演するなど、師匠の後援も受けて、着実にキャリアを積み重ねてきました。

近年では、ラジオ番組への出演やCMへの出演など、落語家としての活動範囲を広げています。2012年には、日本コカ・コーラのCM「綾鷹」に出演。笑福亭鶴志さん、桂文之助さん（当時桂雀松）、7代目笑福亭松喬さん（当時笑福亭三喬）、桂紅雀さんらと共に共演を果たし、多くの人々に桂わかばさんの名を印象づけました。

現在も上方落語協会会員として、米朝事務所に所属し、上方落語界を盛り上げるべく活躍を続けています。みのおFMのラジオ番組「イブニングタッキー」では水曜日にレギュラー出演し、軽妙なトークと落語の魅力を届けています。

桂わかばさんの今後の活躍にも、目が離せません。

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