桂宮節仁親王

桂宮節仁親王（かつらのみや みさひとしんのう）は、天保4年11月1日（1833年12月11日）に誕生し、天保7年3月5日（1836年4月20日）に薨去した、江戸時代後期の皇族です。世襲親王家である桂宮家の第11代当主を務めました。

仁孝天皇の第六皇子として生まれ、生母は正親町実光の娘である藤原雅子（新待賢門院）です。幼少時の称号は幹宮（もとのみや）でした。

天保6年（1835年）、先代当主であった桂宮盛仁親王が後継者を残さずに薨去したため、仁孝天皇の命により、節仁親王が桂宮家を継承することとなりました。これは、当時の桂宮家が当主不在という状況にあったためです。

翌天保7年（1836年）3月4日には親王宣下を受け、節仁という名を与えられます。しかし、そのわずか翌日（実際には同日）に薨去されました。享年4歳という若さでした。法名は如意宝院と称されました。

節仁親王の薨去により、桂宮家は再び当主不在となります。子がいなかったため、妹である桂宮淑子内親王が第12代当主として桂宮家を継承することになりました。

桂宮節仁親王は、短い生涯ではありましたが、桂宮家の歴史において重要な役割を果たしました。彼の存在は、その後の桂宮家の行く末に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

桂宮家について

桂宮家は、江戸時代に創設された世襲親王家の一つで、代々皇室の一員が当主を務めてきました。桂宮家は、皇室の重要な構成要素として、様々な儀式や行事に参加し、皇室の伝統を支えてきました。しかし、明治時代以降、皇室制度の改革により、桂宮家を含む多くの宮家が廃止されることとなりました。

桂宮節仁親王の短い生涯は、時代の変化の中で、皇室のあり方が大きく変わっていく様子を象徴していると言えるかもしれません。

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