桂枝加竜骨牡蛎湯

桂枝加竜骨牡蛎湯（けいしかりゅうこつぼれいとう）

桂枝加竜骨牡蛎湯は、漢方医学において用いられる薬方（処方）の一つです。基本となるのは桂枝湯という処方で、これに竜骨と牡蛎という二つの生薬を加えることで、独特の効果を発揮します。

概要

桂枝加竜骨牡蛎湯は、精神的な不安定や神経過敏を伴う症状の改善を目的として使用されます。似た名前の処方として柴胡加竜骨牡蛎湯がありますが、構成生薬や適応が異なります。

適応

この処方が適しているのは、一般的に以下の様な状態の人です。

体質: 比較的体力がなく、虚弱な状態（虚証）
体質: 冷えを感じやすい状態（寒証）
症状: 慢性的な症状を抱えている状態（裏証）
精神状態: のぼせ、イライラ、緊張、不安などを感じやすい状態（気上衝）

具体的には、小児の夜泣き、神経衰弱、性的神経衰弱、遺精、陰萎といった症状に対して用いられることがあります。

組成

桂枝加竜骨牡蛎湯は、以下の7つの生薬から構成されています。

1. 桂皮（けいひ）: 体を温め、発汗を促す作用があります。
2. 芍薬（しゃくやく）: 鎮痛、鎮痙作用があり、筋肉の緊張を和らげます。
3. 大棗（たいそう）: 滋養強壮作用があり、体力を補います。
4. 牡蛎（ぼれい）: 精神安定作用があり、イライラや不安を鎮めます。
5. 竜骨（りゅうこつ）: 精神安定作用があり、神経の高ぶりを鎮めます。
6. 甘草（かんぞう）: 炎症を抑え、痛みを和らげる作用があります。また、他の生薬との調和を促します。
7. 生姜（しょうきょう）: 体を温め、消化を助ける作用があります。

注意点

漢方薬は、個人の体質や症状に合わせて処方されるべきものです。桂枝加竜骨牡蛎湯を使用する際は、必ず医師や薬剤師に相談し、適切な指示を受けてください。

出典

桂枝加竜骨牡蛎湯は、中国の古典医学書である『金匱要略』に記載されています。

関連情報

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外部リンク

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* 桂枝加竜骨牡蛎湯（ケイシカリュウコツボレイトウ） | 製品情報 | ツムラ

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