桂浜

桂浜の概要

桂浜は、高知県高知市浦戸に位置する、太平洋に面した美しい海岸です。一般的には、龍頭岬と龍王岬の間に広がる砂浜を指しますが、周辺には東浜や西浜も含まれます。

本浜には休憩所があり、2021年には展望台や飲食スペースを備えた新休憩所がオープンしました。龍王岬には竜王宮があり、鳥居が立っています。かつてこの地には浦戸城が築かれましたが、後に高知城へ移転し廃城となりました。現在は、坂本龍馬記念館や桂浜水族館などの観光施設があり、多くの人々が訪れます。特に、坂本龍馬像は高知のシンボルとして広く知られています。

歴史と文化

桂浜は、古くから月見の名所として知られ、中秋の名月には「名月酒供養」というイベントが開催されます。このイベントでは、地元出身の歌人、大町桂月を偲びながら、文芸を語り合い、酒を酌み交わします。しかし、桂浜は波の変化が激しいため、遊泳は禁止されています。過去には水難事故も発生しており、毎年、海岸での転落者救助訓練が行われています。

近隣の浦戸地区には、第二次世界大戦中に使用された回天や震洋の格納庫跡も残っています。

桂浜公園

1951年に開園した桂浜公園は、22.5ヘクタールもの広大な敷地を誇り、高知市の風致公園として親しまれています。公園内は、自然海浜景観エリア、龍馬を学ぶエリア、自然歴史散策エリア、エントランスエリアの4つに分かれています。

自然海浜景観エリア

• - 龍頭岬：桂浜の東端に位置する岬
• - 坂本龍馬銅像：高さ5.3m、総高13.48mの巨大な銅像。桂浜のシンボル。
• - 本浜：日本の渚百選に選ばれた美しい砂浜。
• - 本浜休憩所：2021年にリニューアルされた休憩所。
• - 桂浜水族館：1931年開館の歴史ある水族館。
• - 龍王岬：海津見神社（龍王宮）が鎮座する岬。

龍馬を学ぶエリア

• - 高知県立坂本龍馬記念館：坂本龍馬に関する資料を展示。
• - 国民宿舎桂浜荘：2021年9月末で閉館。

自然歴史散策エリア

• - 浦戸城天守跡：公園内の最高地点に位置し、かつて城があった場所。
• - 高知灯台：龍王岬に立つ灯台。

エントランスエリア

• - 桂浜海のテラス：休憩所、飲食店、土産物店。
• - RYOMA YUME HIROBA：野外ステージ。
• - 有料駐車場：442台の乗用車、20台のバス、38台の二輪車を収容。

交通アクセス

高知駅または南はりまや橋から、とさでん交通の桂浜行きバスに乗車し、終点で下車すると到着します。バスは1～2時間に1本程度の運行です。ゴールデンウィークなどの大型連休には、臨時駐車場から無料のシャトルバスが運行されることがあります。シャトルバスには、ボランティアによる観光ガイドが同乗している場合もあります。

その他

かつて桂浜公園内には博物館がありましたが、行政代執行により解体されました。

桂浜は、その美しい自然景観と歴史的な背景から、多くの人々にとって魅力的な観光地であり続けています。

もう一度検索