桃堂純

桃堂純：宝塚歌劇団星組の輝ける軌跡

桃堂純さんは、東京都渋谷区出身のインターナショナルスクール卒業生。177cmの長身と端正な顔立ちで、宝塚歌劇団星組の男役として活躍しました。愛称は「たお」や「MOMO」で親しまれ、その華やかな舞台姿と確かな演技力で多くのファンを魅了しました。

2009年、宝塚音楽学校に入学。厳しい訓練を経て、2011年、97期生として宝塚歌劇団に入団。初舞台は星組公演『ノバ・ボサ・ノバ／めぐり会いは再び』でした。その後、組まわりを経て星組に配属され、本格的な宝塚人生をスタートさせます。

星組時代には、数々の公演で重要な役を演じ、着実に実力をつけました。新人公演では、輝咲玲央さん演じる役を何度も務めるなど、高い評価を得ていました。主な出演作品としては、『ロミオとジュリエット』、『眠らない男・ナポレオン-愛と栄光の涯に-』、『風と共に去りぬ』、『黒豹の如く』、『ガイズ＆ドールズ』、『桜華に舞え』、『THE SCARLET PIMPERNEL』、『ベルリン、わが愛』、『ANOTHER WORLD』、『GOD OF STARS -食聖-』、『ロミオとジュリエット』などがあります。これらの舞台で、桃堂さんは持ち前の表現力と存在感を発揮し、観客を圧倒しました。

特に印象深いのは、新人公演での活躍です。輝咲玲央さんといったスターの役を演じ、その才能を遺憾なく発揮しました。また、『風と共に去りぬ』のスタンレー役や、『桜華に舞え』の新人公演における大久保一蔵役など、様々な役柄に挑戦し、幅広い演技力を身につけました。

桃堂さんのキャリアは順風満帆だったわけではありません。宝塚歌劇団という厳しい世界で、常に努力と研鑽を怠らず、着実にステップアップしていきました。その努力の結晶が、数々の舞台での素晴らしい演技として結実しました。

2021年7月28日、バウホール・KAAT神奈川芸術劇場公演『マノン』の千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団。多くのファンに惜しまれつつ、宝塚での華麗な舞台人生に幕を閉じました。

桃堂純さんの母は、タレントで元女子プロレスチャンピオンのマッハ文朱さんです。その影響を受けたのか、桃堂さん自身も強い意志と芯の強さを持っています。華やかな舞台の裏側では、並々ならぬ努力と鍛錬を積んできたことが想像できます。

退団後も、桃堂さんの活躍は続くことでしょう。宝塚で培った経験と才能を活かし、新たなステージで更なる成功を収めることを期待しています。彼女の今後の活躍に目が離せません。

主な出演作品

2011年4 - 5月：星組『ノバ・ボサ・ノバ』『めぐり会いは再び』（宝塚大劇場のみ）
2011年7 - 10月：月組『アルジェの男』『Dance Romanesque』
2012年5 - 8月：星組『ダンサ セレナータ』『Celebrity』
2013年5 - 8月：星組『ロミオとジュリエット』（新人公演：ジョン）
2014年1 - 3月：星組『眠らない男・ナポレオン』（新人公演：ミシェル）
2014年7 - 10月：星組『The Lost Glory』（新人公演：ウィル・スミス）
2015年2 - 5月：星組『黒豹の如く』（新人公演：フリオ）
2015年8 - 11月：星組『ガイズ＆ドールズ』（新人公演：ビッグ・ジュール）
2016年3 - 6月：星組『こうもり』（新人公演：フランク）
2016年8 - 11月：星組『桜華に舞え』（桂久武、新人公演：大久保一蔵）
2017年3 - 6月：星組『THE SCARLET PIMPERNEL』（新人公演：アントニー・デュハースト）
2017年9 - 12月：星組『ベルリン、わが愛』（新人公演：ヨーゼフ・ゲッベルス）
2018年4 - 7月：星組『ANOTHER WORLD』
2019年7 - 10月：星組『GOD OF STARS -食聖-』
2021年2 - 5月：星組『ロミオとジュリエット』
2021年7月：星組『マノン』（バウホール・KAAT神奈川芸術劇場）※退団公演

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