桐山明佳

桐山 明佳（きりやま あきよし）氏は、1971年3月10日に大阪府大阪市阿倍野区で生まれた元プロ野球選手である。ポジションは捕手だった。

高校は大阪産業大学高校大東校舎に学んだ。在学中の1988年、学校が大阪桐蔭高校として独立する転換期を経験し、桐山氏はその第一期生として卒業した。同校では、後にプロ野球・中日ドラゴンズのエースとして活躍する投手、今中慎二氏と捕手としてバッテリーを組んだ。高校球界屈指の好投手とコンビを組んだものの、残念ながら高校在学中に甲子園球場で行われる全国大会に出場する機会は得られなかった。

高校卒業後の1988年オフ、プロ野球ドラフト会議での指名は見送られたが、ドラフト外という形でパシフィック・リーグに所属する日本ハムファイターズへの入団が決まり、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせた。

日本ハムでは捕手としての活躍が期待されたものの、当時のチームには正捕手として長年チームを支えた田村藤夫氏に加え、経験豊富なベテラン捕手の若菜嘉晴氏など、実力者が複数在籍しており、捕手陣は非常に厚い選手層を形成していた。桐山氏はプロ入りから1992年までの4年間を選手として在籍したが、この厚いレギュラー陣の壁に阻まれ、プロでの現役生活を通じて一度も一軍の公式戦に出場する機会を得ることは叶わなかった。二軍（ファーム）での実戦経験は積んだものの、一軍昇格のチャンスを掴めずに時が過ぎ、1992年のシーズン終了後、球団から戦力外通告を受け、現役生活に区切りをつけた。

プロ野球選手としての現役引退後も球団に残り、裏方としてチームを支える道を選んだ。1993年から1996年までの4年間、日本ハムファイターズのブルペン捕手として活動した。ブルペン捕手は、試合前の投手のウォーミングアップや、試合中の救援投手の肩を作る際の相手を務めるなど、主に投手の調整や練習をサポートする役割であり、チーム運営において重要な存在である。桐山氏は、選手時代も含めて合計8年間を日本ハムファイターズのユニフォームに袖を通し、チームの練習や試合準備を陰で支え続けた。

プロ野球選手としての在籍期間（1989年から1992年）においては背番号62番を背負った。ブルペン捕手としての活動期間（1993年から1996年）には、背番号は95番に変更されている。

短いプロ野球選手としての現役生活では一軍の舞台に立つことは叶わなかったものの、高校時代には後に球界を代表する投手とバッテリーを組み、そして現役引退後もブルペン捕手として長きにわたりチームに貢献するなど、野球人生を通じて様々な形で球団やチームメイトを支え続けた人物である。

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