桐山部屋

桐山部屋の歴史と特徴

桐山部屋（きりやまべや）は、かつて日本相撲協会に存在した相撲部屋であり、立浪一門に所属していました。1995年に設立され、2011年に閉鎖されるまでの間、様々な出来事を経てその歴史を刻みました。

設立の背景

桐山部屋は、元小結の黒瀬川こと20代桐山が、伊勢ヶ濱部屋から独立して創設されました。彼は1984年5月場所を最後に引退し、その後は伊勢ヶ濱部屋に属していました。しかし1995年1月、同じ立浪一門に所属していた大鳴戸部屋の師匠である11代大鳴戸が借金問題により廃業を決定し、これに伴い大鳴戸部屋が閉鎖されることとなりました。この突然の変化に対応する形で、20代桐山が大鳴戸部屋の力士たちを引き取り、桐山部屋が設立されることになりました。

所属力士の受け入れ

桐山部屋はその後、他の部屋からも力士を受け入れることとなります。2000年2月には、閉鎖された木瀬部屋から所属力士3人及び床山1人を引き取ります。また、2007年2月1日には、旧・伊勢ヶ濱部屋から8代伊勢ヶ濱（元幕内・和晃）を含む9人を迎え入れました。これにより、桐山部屋は瞬時に力士数を増やし、部屋の活性化を目指しました。

関取誕生とその後

桐山部屋にとって特筆すべきは、2009年7月場所において、モンゴル出身の德瀬川が新十両へ昇進したことです。これにより、桐山部屋は初の関取を誕生させ、その名を広めました。しかし、力士数の変動や部屋の運営に関わるさまざまな要因により、部屋の存続は厳しくなっていきます。

部屋の閉鎖

2011年、桐山部屋は部屋を閉鎖するという決断を下します。この年の1月場所を最後に、所属力士の1人が引退し、残る力士たちは他の部屋へと移籍することとなりました。日本相撲協会の理事会では、20代桐山とともに親方の16代浦風、そして他の力士や行司、床山などの移籍が承認され、正式に桐山部屋は歴史の幕を閉じました。

最後の師匠と所在地

桐山部屋の最後の師匠は、20代桐山国由（きりやま くにゆき）で、元小結の黒瀬川でした。部屋の最終所在地は東京都荒川区東尾久2-47-7であり、ここが桐山部屋の拠点となっていました。

桐山部屋の短い歴史の中でも、多くの力士たちの活躍があり、特にモンゴル出身の德瀬川の存在は印象的でした。相撲界におけるこのような部屋の変遷は、力士や関係者の努力の結晶であり、今なお多くの人々に語り継がれています。

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