伊勢ヶ濱部屋

伊勢ヶ濱部屋の詳細

伊勢ヶ濱部屋（いせがはまべや）は、日本相撲協会に所属する相撲部屋で、伊勢ヶ濱一門に属しています。元々は安治川部屋から派生しており、その歴史は非常に興味深いものとなっています。

歴史

安治川部屋の創設

安治川部屋は、1979年に3代安治川が創設しました。彼は元関脇の陸奥嵐で、年寄に就任した後、宮城野部屋から独立しました。1990年代には、春日山部屋が閉鎖された際に、春日富士が初めての関取として加入しましたが、その後、何年かは生え抜きの関取が誕生することはありませんでした。3代安治川は1993年に健康問題から廃業し、その後、旭富士が4代目を襲名し、部屋の名声を高めました。

伊勢ヶ濱部屋の創設と名称変更

1929年に5代伊勢ヶ濱（元関脇・清瀬川）が創設した伊勢ヶ濱部屋は、2007年に一度閉鎖されましたが、同年11月、4代安治川が9代伊勢ヶ濱を襲名したことにより、再びその名前が用いられることになりました。このように、部屋名の変更が行われましたが、より多くの力士が集まる環境が整ったことが際立っています。

主な力士と功績

伊勢ヶ濱部屋には、著名な力士たちが数多く存在しています。その中には、日馬富士や照ノ富士、安美錦など、多くの記録を残してきた力士が含まれています。2012年には日馬富士が第70代横綱に輝き、その後、2021年には照ノ富士が第73代横綱に昇進するなど、部屋から横綱が誕生することは特に喜ばしい出来事でした。また、2015年には朝日山部屋を吸収するなど、部屋の影響力を拡大しています。

不祥事

一方で、伊勢ヶ濱部屋は2022年に起こった暴行事件でも注目を浴びました。幕下以下の力士たちによる暴行が問題視され、9代伊勢ヶ濱親方は理事を辞任する事態に至りました。この事件では、被害者に対しての暴力行為が複数回発生し、協会も不祥事の背景についての調査を開始しました。最終的には、関与した力士に対する処分が行われ、部屋の指導陣も責任を問われることとなりました。

部屋の状況

現在、伊勢ヶ濱部屋は約40名の協会員を抱える大所帯になっています。大人数による稽古は朝から午後まで及び、部屋の施設はその受け入れ限界を超えることがしばしば報告されています。しかし、食環境やスポンサーの支援が充実しており、部屋の運営自体には一定の安定感があるとの声も聞かれます。

所在地とアクセス

伊勢ヶ濱部屋は東京都江東区毛利に位置し、交通アクセスも便利です。半蔵門線の住吉駅からは徒歩6分の位置にあり、周辺には他の交通機関も整っています。

まとめ

伊勢ヶ濱部屋は、豊かな歴史と伝統を持つ相撲部屋であり、数多の力士を輩出してきました。その一方で、近年の不祥事が影響を与えていますが、これからの成長と発展が期待されます。相撲界における伊勢ヶ濱部屋の位置付けや役割に、今後も注目していきたいところです。

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